シャケ、トラは瞼閉じず 「競馬巴投げ!第143回」1万円馬券勝負

乗峯栄一

今週は古い写真でごめんなさい

 とりあえず写真の説明をと言いたいところだけど、言い訳をさせてもらうと、4月から7月まで、水曜に大学で小説を教えたりするもので(限定的非常勤講師)、トレセンには火曜や木曜にしか行けず、火曜や木曜でもいつもの場所で撮れるかどうかも自信なく、今週はサボッてしまいました。次回には何やら工夫して頑張ってみたい。そんなことで、今週は古い写真でごめんなさい。

[写真1]は霧に煙る昨年有馬週のキタサンブラック。

[写真2]は今月初め、桜花賞の週に撮影に行ったら、目の前を通ったサトノダイヤモンド。

[写真3]は同じく霧の中の昨年有馬週のシュヴァルグラン。ずっと狙ってきたが、どうにも二強には勝てないのかもという、弱気も出て来ている。

[写真4]レインボーライン 【写真:乗峯栄一】

[写真4]は昨年菊花賞週の撮影のレインボーライン。去年の春先はシンザン記念やアーリントンCなど千六中心に走っていた馬だが、菊花賞ダイヤモンドの2着で長距離覚醒しただろうか。

[写真5]アドマイヤデウス 【写真:乗峯栄一】

[写真5]はアドマイヤデウス。古馬となった最初に日経新春杯、日経賞と連勝して、一線級の仲間入りした。春天皇賞は今年で3回目になるが、長距離に目覚めるのかどうか。

[写真6]ヤマカツライデン 【写真:乗峯栄一】

[写真6]は古馬になって五百万、一千万を連勝して一線級の仲間入りをしてきたヤマカツライデンである。皐月賞で初GIを取り、乗りに乗っている松山弘平がどう乗るか。写真は14年、まだデビュー前のヤマカツライデンである。

[写真7]ワンアンドオンリーと橋口慎介調教師 【写真:乗峯栄一】

[写真7]は今年2月、厩舎で撮らせてもらったワンアンドオンリーと橋口慎介調教師である。ダービー馬の奇跡の復活はいつあってもおかしくない気はする。

 しかし、関東馬の写真が撮れていないのは仕方ないところはあるが、角居厩舎のシャケトラが撮れていないのは残念だ。

二強が崩れるとしたら、それはシャケトラしかない

 わが本命はシャケトラで行く。キタサン、サトノの二強の壁はもちろん厚いが、「もし二強が崩れるとしたら」という設定をすれば、それはシャケトラしかない。二走前の日経新春杯は仕掛けが早すぎた。長距離でも仕掛けどころを間違わなければ、強烈な脚を使う。日経賞の圧勝がそれを物語る。ダイヤモンドが前のキタサンを意識して早め仕掛けになれば、そのときこそシャケトラの出番だ。

 関東の長距離スペシャリスト・アルバート、どうにも奇跡の復活を期待してしまうワンアンドオンリーをヒモに入れる。

 単(1)シャケトラに千円。三連単頭(1)固定、ヒモに(3)キタサンブラック、(15)サトノダイヤモンド、(7)アルバート、(6)シュヴァルグラン、(12)ゴールドアクター、(14)ワンアンドオンリーの6点、計30点各三百円、総計1万円でいく。

乗峯栄一の1万円馬券勝負!2017春の陣

<今週の1万円勝負(天皇賞・春)>
単勝(1)シャケトラ×1,000円
3連単(1)シャケトラ1着軸固定→(3)(15)(7)(6)(12)(14)[30点]×300円=9,000円

<前回の1万円勝負(皐月賞)>
単勝(4)カデナ×1,000円⇒ハズレ
3連単(4)カデナ1着軸固定→(10)(5)(8)(2)(17)(11)[30点]×300円=9,000円⇒ハズレ

<前回までの収支>
+51,560円−10,000円=+41,560円

2017春のGI複勝コロガシ

フェブラリーS……複勝(3)ゴールドドリーム×1,000円⇒的中(×1.8)=1,800円
高松宮記念…………複勝(6)セイウンコウセイ×1,800円⇒的中(×2.3)=4,140円
皐月賞………………複勝(4)カデナ×4,100円⇒ハズレ(終了)

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著者プロフィール

 1955年岡山県生まれ。文筆業。92年「奈良林さんのアドバイス」で「小説新潮」新人賞佳作受賞。98年「なにわ忠臣蔵伝説」で朝日新人文学賞受賞。92年より大阪スポニチで競馬コラム連載中で、そのせいで折あらば栗東トレセンに出向いている。著書に「なにわ忠臣蔵伝説」(朝日出版社)「いつかバラの花咲く馬券を」(アールズ出版)等。ブログ「乗峯栄一のトレセン・リポート」

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