【スターダム】ジャングル叫女はドレスに興味なし!? シンデレラ不参加の刀羅は悔しさ糧に

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いろいろなカードが見られるのが魅力

シンデレラ・ドレスが似合うことも優勝者の条件!? いつもは見られないカードが並ぶのも魅力 【写真:SHUHEI YOKOTA】

――改めてシンデレラ・トーナメントについてですが、叫女選手は1回戦を突破すると宝城カイリ選手と美邑弘海選手の勝者との2回戦になりますね。

叫女 そうなんです。そんなブロックに入りました。

――昨年は2回戦で松本浩代選手に敗れていますが、今年も2回戦に上がるとしたらなかなか厳しいカードになるかもですね。

叫女 昨年は瞬殺でしたよね。でも1つ思うのは、シンデレラ・ドレスは似合う人が着ればいいと思うんですよ! 誰がジャングル叫女のドレスが見たいんですか!

刀羅 そんなことないですよ。

叫女 だったらカイリさんと叫女、どっちのドレス姿が見たい?

刀羅 (即答で)カイリさん。

叫女 でしょ? 大半の人がそう思っているから、ドレスは似合う人が着ればいいんです。

――刀羅選手はもともとスターダムが好きで試合を見ていたと思いますが、ファンだった頃、このトーナメントってどんな大会という印象でしたか?

刀羅 ワンデイのシングルトーナメントなので、絶対この選手とこの選手はシングルで対戦することはないって闘いが見られたり、それを予想するのも楽しかったりしますよね。1日でスターダムの試合をいっぱい楽しめるからいいですよね。

叫女 ルールも変則的だもんね。

刀羅 そうですね。今年は10分1本勝負でオーバーザトップロープもあるし、引き分けは両者失格。結構、大番狂わせがありますよね。

――昨年は紫雷イオ選手と木村響子選手がオーバーザトップロープで同時失格というのもありましたね。

叫女 そんな中で麻優さんは2大会連続で優勝し、ここから勢いに乗っていったというのもありますよね。正直、1日4試合に勝たないと優勝できないのって、かなり過酷ですよ。ブロックによってはすごい相手と戦って、勝ってもダメージが残って2回戦、準決勝、決勝と闘うので。

――叫女選手としては戦略はありますか?

叫女 最初の試合から全部出し切る気持ちはありますけど、自分は結構パワーファイターなところもあるから、持ち上げて担いでポーンとね。

刀羅 いきなりのオーバーザトップロープ狙いですね。

叫女 相手が重量級でない限り、1つの戦略としてはありますね。あ、でもこれ言ったらばれちゃうか。

優勝したらイオが持つ赤いベルト挑戦へ

シンデレラ・トーナメント優勝の先には紫雷イオの持つ赤いベルトへの挑戦も 【写真:SHUHEI YOKOTA】

――優勝の先にはシングルのベルト挑戦も見えてきますが、叫女選手として狙うところは?

叫女 優勝したら、勢い余って赤いベルトに挑戦したくなっちゃうと思いますね。それこそイオさんが言っていたんですけど、「シンデレラ・トーナメントで優勝した奴は赤いベルトに挑戦しろよ」と。まあ、イオさんもトーナメントに出るんですけどね(笑)。自分もここまで、SWAと白いベルトに挑戦して、巻けてはいないんですけど、やっぱり赤いベルト、イオさんが持っている赤いベルトに挑戦したいです。

――まだ叫女選手はシングルのベルトを巻いていませんが、タッグパートナーの松本選手は他団体のベルトを巻いていたりしますよね。

叫女 自分もデビューしてから浩代さんとは1年ぐらい、闘っては組んで、闘っては組んでという日々を繰り返していたんですけど、それで自分を強くしてもらえたかなって思います。その経験からやっと認めてもらえて、プロレスラー・ジャングル叫女としてこうしてタッグのベルトを一緒に巻かせてもらっています。
 フリーでやられている方は、正直、一緒に組んでいても自分の存在感が消されないように一生懸命やっていて、すごいですよね。

――松本選手はどこのリングでも存在感を出しますよね。

叫女 そうですよね。だから自分も負けないぐらい大きくなりたいし、存在感を出していきたいと思っています。

――松本選手はセンダイガールズの橋本千紘選手が持つベルトにも挑戦表明しています。

叫女 (遠い目で)そうですね……。今は橋本千紘の話は控えておきます。

刀羅 橋本さんの話をすると機嫌が悪くなるんですよ。

叫女 なんか差が付いちゃいましたけど、いつか追い越しますから。ただ「今じゃない」だけ。すぐに追い越します。

我闘雲舞にも参戦「絶対に負けたくない」

――他団体の話を少ししますが、叫女選手は5月5日の我闘雲舞(ガトームーブ)板橋グリーンホール大会でアーサ米夏選手とのシングルマッチも決まっています。

叫女 みんな驚いてましたよね。なんかアーサ米夏という選手が自分に似ていると。ファイトスタイルも、体型も似ていると聞いて、少し意識していたんですけど、対戦するのが楽しみです。自分も他団体に出る機会がほとんどなかったけど、本当はスターダムだけじゃなくて、旅したい気持ちも強い方なので、気合いを入れてジャングル叫女をいろいろな人に知ってもらえる機会になればと思っています。
 浩代さんは試合をしたことがあるのですが、話を聞いたら「叫女みたいだったよ」と(笑)。それを聞いたからには、絶対に負けたくないですよね。




――今回の試合も含め、他団体に対する興味はどうですか?

叫女 前からありますよ。やっぱり橋本千尋の存在が大きいし、彼女がいろいろな選手と試合をしているというイメージがあるので。そういう情報を聞いて、「自分がこの人と試合をしたらどんな試合になるかな」って考えたり。ですから他団体の選手と試合をしたいという気持ちは、自分はスターダムの中では一番強いと思っています。

――そういう活動でインパクトを残し、一昨年の三本柱、昨年の四天王に追随していきたいところですよね。

叫女 そこはありますよね。ずっと狙っていたポジションというか。だからこそ、今回のトーナメント1回戦でHZKに負けたくないし、勝った方が次に飛び出る選手だと思うので、余計負けたくないと、お互い思っていると思います。

叫女「優勝して『ジャングるってる!』を流行語大賞に!」、刀羅「この評価を変えていく」 【スポーツナビ】

――改めて、優勝したら何をアピールしていきたいですか?

叫女 優勝した時に感情がどうなっているか分からないし、誰に勝って優勝するかも分からないですけど、今、自分が思っている野心としては、やっぱり赤いベルトの次期挑戦者として表明したいと思っています。シンデレラ・トーナメントを機に勢いに乗りたいです。あとは、優勝して「ジャングるってる」を流行語大賞にするためにも頑張ります!

――刀羅選手は今後、どう戦っていきたいですか?

刀羅 先ほども話しましたけど、今回出られないのは今までの自分の評価だと思っているので、この評価を変えていきたいです。もし来年出られなかったら確実にヤバイんですけど、今年味わった屈辱を力に変えて、今後のトーナメントに確実に出場し、来年のシンデレラでは、今年の叫女さんのように、ファンの方に「このカード熱いよね」って言われるような選手になりたいと思います。

■スターダム「シンデレラ・トーナメント2017」
4月30日(日)東京・後楽園ホール 開場11:00 開始12:00


<ダークマッチ5WAYバトル>
AZM vs.刀羅ナツコvs.ルアカvs.羽南vs.米山香織

<トーナメント1回戦 10分1本勝負>
ジャングル叫女
HZK

<トーナメント1回戦 10分1本勝負>
テッサ・ブランチャード
クリス・ウルフ

<トーナメント1回戦 10分1本勝負>
小波
花月

<トーナメント1回戦 10分1本勝負>
ジェシカ・ハヴォック
ロサ・ネグラ

<トーナメント1回戦 10分1本勝負>
岩谷麻優
エッサ

<トーナメント1回戦 10分1本勝負>
トニー・ストーム
レベル

<トーナメント1回戦 10分1本勝負>
宝城カイリ
美邑弘海

<トーナメント1回戦 10分1本勝負>
紫雷イオ
木村花

<トーナメント2回戦 10分1本勝負>
トニーvs.レベルの勝者
テッサvs.クリスの勝者

<トーナメント2回戦 10分1本勝負>
宝城vs.美邑の勝者
叫女vs.HZKの勝者

<トーナメント2回戦 10分1本勝負>
岩谷vs.エッサの勝者
花月vs.小波の勝者

<トーナメント2回戦 10分1本勝負>
イオvs.花の勝者
ジェシカvs.ロサの勝者

<トーナメント準決勝 10分1本勝負>

<トーナメント決勝 30分1本勝負>

※大会ルール:トーナメントは各10分1本勝負。優勝決定戦は30分1本勝負とする。
勝敗はフォール、ギブアップに加え、オーバー・ザ・トップロープで決まる。
あらゆる引き分けは両者失格。
優勝者にはプレゼンターの愛川ゆず季さんよりシンデレラ・ドレスが贈呈される。

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