【UFC】デメトリアス・ジョンソンが記録に挑む “絶対王者”の10連続防衛なるか!?
次期挑戦者の座をかけたアイドル対決
「インヴィクタFC」などで活躍してきたウォーターソン(ランキング6位)は15年7月にUFCデビュー、アンジェラ・マガニャ(米国)に圧勝した。ニックネームの“ザ・カラテ・ホッティ”が示すとおり、ユニークな空手殺法と、若い頃にはフーターズでウェイトレスをしていたというかわいらしいルックスで、一気にスターの座を勝ち得るかにも見えた。しかし、ヒザや拳のケガを連発し、そこから18カ月間も負傷欠場してしまう。
16年12月にようやく戦線に復帰したカラテガールは、まず人気者ペイジ・ヴァンザント(米国)を第1ラウンドで鮮やかに締め落として勝利。この試合は大いに人気を博し、過去3年のUFCの米国での最高視聴率記録を獲得したのだった。
一方のナマユナス(ランキング4位)は「TUF 20」で決勝に進出して台頭。派手なフィニッシュとルックスの良さで“次のロンダ”とも称された期待のファイターだ。とはいえ最近の試合ではフィニッシュを焦ることなく、じっくりと戦う落ち着いた試合ぶりで成長を見せつけ、長かった髪も「もううんざり。試合の邪魔、時間の無駄。かわいさだけのためにそこまで手間を掛けられない」とバッサリ切り落として、外見からして常在戦場モードに入っている。
事実上の次期挑戦者決定戦とも目されるこの試合、アイドル対決に目尻を下げるもよし、上位ランカー同士のサバイバルをかけた果たし合いに度肝を抜かれるもよしの楽しみな一戦である。
新星デュケノワのUFCデビュー戦も
(文:高橋テツヤ)