香川真司「結果が出てホッとした」 W杯最終予選 タイ戦後の選手コメント

スポーツナビ

清武弘嗣(セレッソ大阪)

途中出場の清武は、監督から「ボールを失わず、落ち着かせてほしい」という指示があったことを明かした 【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】

「みんな満足できていない試合」

 難しかったと思います。みんな満足できていない試合だと思うし、もうちょっと全体を通して、ポゼッションをしても良かったと思います。ポゼッションに関しても、距離だったり、イメージだったりというのが、もう少し共有できていたら良かったのかなと。

(タイについて)点を決められてもガンガン来ていたので、タイはいいサッカーをしていました。日本はそのプレッシャーに対してどう対応していくのかというのは、なかなか難しかったと思います。

(途中交代で入って何を一番意識した?)昨日も言ったように、ボランチとトップ下がボールを動かして出し入れしながら(プレーする)というのを常に考えていました。前半はロングボールが多くて、裕也だったり(原口)元気のところからチャンスができたので、それもひとつの形だと思います。(山口)蛍も(酒井)高徳も出せるので、相手も疲れてきていたので、僕はなるべく下がらず、前で受けようかなという感じです。僕にできるのはああいうことしかないですし、リズムを変えて最後のパスを出す。シュートはなかったですけれど、リズムの変化を求めて。自分のトップ下のイメージというのは、そういうことだと思うし、途中出場なのでそういうことを心がけながらやりました。

(普段と違って、本田が左にいるのは新しかったと思う)圭佑くんのところで、タメができるので、その周りをウロチョロしながら、裏に走るというのを考えながらやりました。僕自身はひとつ、宇佐美(貴史)に通せるパスを引っかけてしまったので、あれを崩せたら、今日は後悔なく終われた感じでした。あれだけは、少し後悔しています。

(監督からの指示は?)監督はもう「ボールを失わず、落ち着かせてほしい」と言っていたので、それをイメージしながら、シンプルにやってきますと言いました。シンプルにやるところと、リスクを少しかけても戦うところを意識しながら。永嗣さんのスーパーセーブもあって、失点ゼロで終われて良かったと思います。

(下の世代では久保がかなり活躍した。彼のプレーをどう見ている?)アタッカーって感じですね。だからボールの出し応えはあると思います。裕也が常に裏を狙っているし、トップ下に入った時には常に、裕也と元気という、ガンガン前に行ってくれる選手がいるので、ボールは出しやすいと思います。また、圭佑くんだったり、ウサ(宇佐美)だったりタイプが、違う選手が入った時は、サッカーも変わるし、攻め方も変わる。個々の特徴を生かしながらやれればいいと思います。

長友佑都(インテル/イタリア)

「やるべきことをやり続けることしかできない」と語る長友は、インテルでの活躍を誓った 【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】

「やるべきことをやり続けることしかできない」

(試合前に監督からは)僕らがアップする時に「落ち着いてやればいい、問題ない」と言われました。

(試合に出てなくても川島や長友がこれだけの仕事ができると実証したシリーズだったのでは?)クラブで出れなくてもしっかり練習をしていれば、コンディションはある程度は保てるというのは僕も今まで経験があります。そこで学んでいる部分はあるし、もっと出られるようになるともっともっとコンディションは上がってくる。細かい積み重ねですけれど、日々積み重ねていれば急激にコンディションが落ちることはないと思います。

(ベテランが欧州で出れない傾向があったが復調してきた手応えは?)手応えといっても明日からまた厳しい戦いに戻るので、前の試合に出ていても次の試合に出れるとも限らないし、厳しい戦いですよ。でもどんな時も、結局は自分のやるべきことをやり続けることしかできない。自分自身は落ち着いてるし、やるべきことはやって、その先の結果は神様しか知らないので。

(6月の代表戦はクラブのシーズン終了後だが)各々クラブに帰ってしっかりと戦ってコンディションを上げられるように。厳しい戦いですけれど、インテルに帰ってまた頑張ります。

森重真人(FC東京)

裏へのフィードを狙っていた森重は「ボールを持って落ち着かせる時間も必要」との見解を示した 【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】

「ボールを持って落ち着かせる時間も必要」

 結果を出さないといけない中で、結果が出ているのはポジティブな要素だと思います。このチームのいいところだと思いますけれど、もっともっとコンビネーションを良くしていかないといけないですし、スムーズなボール回しだったり、ゴール前までビルドアップしていかないといけないと思います。

(相手ディフェンスライン裏へのフィードについて)それは一番最初に狙うべきプレーだったと思うので、奪ったあとすぐに裏のスペースを狙うのは(チームで)意思統一して今やろうとしています。できている部分はあると思うのですが、それだけだと体力的にキツくなる。自分たちでボールを持って落ち着かせる時間も必要ですし、90分間の中での使い分けだったり、自分たちが試合をコントロールできるようにしないといけないと思います。

(タイが前半から前に出てきたが、日本として何か工夫をした?)思ったより相手が出てきているのは、試合が始まってすぐに感じました。最初のほうはうまくリズムよくパスを回せていたんですけれど、前半の終盤になってくるに連れて自分たちの足が止まってきてプレーすることをやめてしまった。相手というよりは、自分たちから足を止めてしまった印象があります。

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