世界で実現するNPB対決に注目 WBCに出場する日本球界経験者たち

山田隆道
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ロッテの4番vs.エースの可能性も

昨年までロッテに在籍し、今年からソフトバンクへ移籍したデスパイネはWBCキューバ代表の中軸が期待される 【写真:長田洋平/アフロスポーツ】

 いよいよ第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の開幕が迫ってきた。1次ラウンドをB組で迎える侍ジャパンは、3月7日の初戦でキューバと激突する。キューバといえば古くから野球大国として知られる一方で、その政治体制から情報が閉ざれていた部分も多く、かつては謎多き未知の強豪というイメージだった。しかし、近年はキューバ選手の国外移籍が解禁され、彼らが日本球界にも続々参入してきたことで、ファンにとって身近な存在になりつつある。今大会のキューバ代表にも、昨季まで千葉ロッテの主砲として活躍し、今季からは福岡ソフトバンクに移籍したデスパイネと、さらに元巨人のセペダがいる。

 特にデスパイネはキューバ代表でも中軸を打つことが予想されるため、7日の初戦はますます興味深い。なにしろ、侍ジャパンの先発は石川歩が濃厚視されているのだ。すなわち、昨季のロッテの「4番vs.エース」の構図である。こういう同門同士の真剣勝負は、オールスターや交流戦でも見られないため、まさに夢の対決と言えるだろう。

 この他、侍ジャパンのライバルとなる各国代表には日本球界に在籍したことのある選手が多く名を連ねている。
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著者プロフィール

作家。1976年大阪生まれ。早稲田大学卒業。「虎がにじんだ夕暮れ」「神童チェリー」などの小説を発表するほか、大の野球ファン(特に阪神)が高じて「阪神タイガース暗黒のダメ虎史」「プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。現在、文学金魚で長編小説「家を看取る日」、日刊ゲンダイで野球コラム「対岸のヤジ」、東京スポーツ新聞で「悪魔の添削」を連載中。京都造形芸術大学文芸表現学科、東京Kip学伸(現代文・小論文クラス)で教鞭も執っている。

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