広島カープ人気「結局赤いから」説 そして忍び寄る千葉ロッテの影……!

カネシゲタカシ
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“赤い球団といえばランキング”にも下克上の気配が? 【イラスト:カネシゲタカシ】

 昨年好評を博した「カネシゲタカシの『ぷぷぷぷプロ野球』」が、スポーツナビアプリ限定コラムとして復活しました。2月は毎週火曜日に掲載予定です。

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 球団のテーマカラーはファンの行動に一定の影響を与えます。

 例えば僕がランニング用に買いそろえたトレーニングウエアは青系の色でまとめています。それは自分が「横浜ブルー」をテーマカラーとする横浜DeNAを応援しているからです。

 同様に巨人ファンの人はオレンジ色を選択する場面が多いでしょう。逆にアンチ巨人の人はオレンジ色を避けた生活をしているんじゃないでしょうか。

 球団とテーマカラー。その関係をあれこれ考えたとき、最も得をしているのは「赤」を掲げる広島カープではないかと僕は思っています。

「赤」の特性を計算し尽くしたユニホーム

 赤はいいですよね、赤は。情熱の赤、闘志の赤、燃えたぎる血の赤……。戦う集団が掲げるには最もふさわしい色ではありませんか。

 そして赤いユニホームには抜きん出たファッション性があります。なにより見栄えがいい。派手だと思っても、いざ身につけると案外誰にでも似合う。男性が着ると格好いいし、女性が着るとかわいい。

 広島のユニホームは「赤」の特性を計算し尽した出過ぎないデザインと相まって、野球ファンの誰もが憧れるアイテムとなっています。

 また近年は「赤ければ赤いほどいい」とばかりに、マツダスタジアムで多くの広島ファンが真っ赤なビジター用ユニホームに身を包んでいます。社会現象となったカープ女子ブームも「赤くてかわいいユニホーム」を抜きには語れないでしょうし、フィギュアスケート男子の羽生結弦選手も「赤色が好きだから広島ファンになった」と公言しています。

 それぐらい「赤」のポテンシャルは高い。広島人気の一端には「赤いから」という身もふたもない理由が間違いなくあります。

 かつて紺色だったテーマカラーを「燃える色」の赤色に変更したジョー・ルーツ元監督(1975年)は球団屈指の功労者といえるでしょう。

“十二球団十二色”のテーマカラー

 広島以外のテーマカラーを観察すると、まさに十人十色。いや、ここでは “十二球団十二色”と言うべきでしょうか。
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著者プロフィール

1975年生まれの漫画家・コラムニスト。大阪府出身。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にてデビュー。現在は『週刊アサヒ芸能』(徳間書店)等に連載を持つほか、テレビ・ラジオ・トークイベントに出演するなど活動範囲を拡大中。元よしもと芸人。著書・共著は『みんなの あるあるプロ野球』(講談社)、『野球大喜利 ザ・グレート』(徳間書店)、『ベイスたん』(KADOKAWA)など。

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