カタールからやってきたカーリングチーム 2試合で「1−39」の惨敗も笑顔弾ける
カーリング男子1次リーグ カタールに勝ち、握手をする両角公(左から2人目)ら日本=どうぎんカーリングスタジアム 【共同】
今大会のカーリングは参加国間の実力差が大きく、アジアトップを争う日中韓とその他が対戦したこの日は、ゲーム序盤から点差が離れる試合が続出。最終10エンドを迎える前に、全試合がコンシード(リードされた側が負けを認め握手を求める)によって終わった。
1点獲得でガッツポーズ、直後に敗戦
アジア大会初出場となるカタール。首都ドーハの場合、冬でも平均気温が16度前後で冬季競技とは縁遠い地域だ。チームのメンバーは、そのほとんどがカーリング歴1年未満だという。女子も含め普段の練習は専用リンクではなく、アイスホッケー場など「すごいところ」(本橋麻里/LS北見)で行っている。
当然ながらその実力は、素人目に見ても他チームには遠く及ばないものだった。投球姿勢はバランスを取ろうと小刻みに震えておぼつかず、リリース前に転倒しストーンがあらぬ方向にいってしまった事も。それでも時おりナイスショットを見せるのだが、続かない。また韓国との第1試合では、カタールが弾いた韓国のストーンに、ハウス内でスイーパーがぶつかってしまうアクシデント。明らかに外に出る勢いだったためか韓国が問題視せず大事にはならなかったが、国際舞台ではめったに見ることのないシーンだったのではないだろうか。