「金メダル20個」狙う日本勢の注目は? 札幌で火蓋 冬季アジア大会19日開幕
モーグル、ハーフパイプでメダルラッシュの期待
W杯で今季日本勢最高の4位に入った19歳の原大智ら、モーグル陣は勢いを見せている 【写真は共同】
このところ勢いを見せているのがモーグル陣だ。W杯で今季日本勢最高の4位に入った19歳・原大智(ジョックス)や、16歳にしてW杯入賞経験を持つ冨高日向子(白馬村スキークラブ)など、若手が急成長中。男子のエース遠藤尚(忍建設)、女子は伊藤みき(北野建設)、村田愛里咲(行学学園教)のソチ五輪代表3選手とともに、シングル、デュアルモーグルの両種目でメダルが期待される。
スノーボードでは女子ハーフパイプの松本遥奈(クルーズ)、今井胡桃(バートン)らに注目だ。松本は5日のW杯マンモスマウンテン大会で自己最高の2位に入り、今季のW杯ポイントランキングで6位につけるなど好調。17歳にして同16位につける今井とともに、中国勢との金メダル争いになりそうだ。
ほかに優勝を期待されるのはアルペンスキー・回転の湯浅直樹(スポーツアルペンスキークラブ)。06年トリノ五輪、11年世界選手権で入賞を果たした湯浅も今年で34歳を迎えるが、今季のW杯ポイントランキング15位(回転)は他アジア勢の追随を許さない。
女子アイスホッケーは全勝優勝狙う
平昌五輪の出場権を勝ち取ったアイスホッケー女子日本代表「スマイルジャパン」。アジアの舞台でも頂点を狙う 【写真:長田洋平/アフロスポーツ】
近年人気のカーリングには、日本代表としてLS北見(女子)とSC軽井沢(男子)が出場する。昨秋に本橋麻里が産休から復帰したLS北見のライバルとなるのは中国と韓国だ。昨年のパシフィックアジア選手権では両国の後塵を拝して3位に終わり、今年の世界選手権出場を逃した。今大会はリベンジの場であるだけでなく、世界との距離を測る貴重な機会。本橋、藤澤五月らを中心に今の実力を思う存分発揮して欲しい。
平昌五輪まで9日であと1年を切った。五輪シーズンを前に、まずはアジアの舞台で頂点を目指したい。
(文:藤田大豪/スポーツナビ)