2016年を総決算!プロ野球108大ニュース カネシゲタカシの『ぷぷぷぷプロ野球』
2016年、カネシゲタカシの心に残ったプロ野球界の話題を1球団あたり9本ずつピックアップ。総計108大ニュースとして独断と偏見をまじえてご紹介します。
「9」は野球にとってとても縁が深い数字。さらに「108」はボールの縫い目と同じ数であり、大晦日の除夜の鐘の回数とも同じです。
どうぞ皆さん、ひとつ読むごとに心の中で「ボ〜ン」と鐘を鳴らしてみてください。ただし珍ニュースも多々混ざっておりますので、余計に煩悩が増えるかも……。
※各ニュースに順位付けはありません
北海道日本ハム・9大ニュース
15連勝なんて想定外。少数精鋭のチームが見事12球団の頂点に輝いた。栗山英樹監督は、中田翔ら主力から全幅の信頼を置かれている。知性と感性、そしてあふれる愛で若いチームを頂点に導いた。
【2】大谷翔平の二刀流大成功!10勝&22HRの離れ業
当初「DH制のあるパ・リーグで二刀流は困難では?」と誰もが思うも、逆にDHをフル活用することで二刀流は大成功。本人と首脳陣が一体となって成し遂げた偉業だ。
【3】大谷、クライマックスシリーズ(CS)最終戦で日本最速165キロを記録
ついに野球界の「いち・ろく・ご」が「落合博満契約更改のモノマネ(by製薬会社勤務の牧田さん)」でなくなった瞬間だった。
【4】V旅行の機長と副機長は北海道出身
サンスポ記事の見出しより。これほどまでに「そうなんだ」と聞き流せる情報も珍しい。
※リンク先は外部サイトの場合があります
9月17日、復刻ユニフォーム企画の日に「稲葉ジャンプ」が「中田ジャンプ」として復活。上下に揺れるカメラ映像も久しぶりに復活。
【6】ファウル王の中島卓也、粘りすぎて納豆妖精とコラボ
茨城県非公認・納豆妖精「ねば〜る君」と。逆にあっさり早打ちの選手は「酢の物の妖精」あたりとコラボして欲しい。
【7】話題曲「DJチャス。のテーマ」一般初公開
なにをもって「一般」なのか、そもそも何者なのか。よく分からないままに『DJチャス。』のメディア戦略にのみ込まれる僕たち。
球団経営成功のカギは自前のボールパーク所有にあり。遅かれ早かれこうなる運命だったのでは。
【9】斎藤佑樹が背番号「1」で再出発。「18」は岡大海へ
岡大海(ひろみ)は明大時代に二刀流選手として活躍した。「18」を背負っていよいよ「エースをねらえ!」が始動か?
福岡ソフトバンク・9大ニュース
大逆転Vの裏には大逆転V逸あり。「6月中にもマジック点灯か」と騒がれた前半戦を遠い目で見る。それでも貯金29。ソフトバンクがダメなんじゃない。日本ハムが凄すぎただけ。
【2】5年ぶり復帰の和田毅が最多勝&最高勝率のタイトル獲得
うれしいと同時に「若手も頑張って」という気持ちになった。メジャーから復帰したベテランが簡単にタイトルを獲ってしまったことが少しだけ寂しい。
【3】松坂大輔、初登板は4連続四死球で始まる1イニング5失点
とはいえ、これはこれでもっと寂しい。
【4】工藤公康監督のダイエットは体重計を見ない。「増えているとショックだから」
スポニチ記事より。もしかすると工藤監督は悪い現実を直視して目標を再設定する作業が苦手なのかも。名監督には必要な能力なのに……。
捕手・細川、千葉ロッテ中村奨吾のファウルが直撃し「当たったのは棒の先です。赤くなってます」とコメント。これだけ聞くとクジ引きの話っぽい。
【6】「14連勝の先発投手」vs.「7連敗の球場」、究極の“ほこ×たて対決”が実現
5月17日の日本ハム戦。デビュー以来14連勝だったバンデンハークが、ソフトバンク7連敗中の鬼門・北九州市民球場で登板。勝ったのは“球場の呪い”。次なるチャレンジャー求む!
【7】カニ4タコ
「カニが昇格即先発 痛恨4タコ&拙守」(西日本スポーツ)の見出しにしびれた。ちなみにカニザレスは甲殻類アレルギーだった。
28歳の男を逮捕。「どの球団のファンかは分かっていない」という一文がジワジワくる。
去年の高橋純平に続き、またもや黄金ルーキーがソフトバンクへ。ドラフトの目的は戦力均衡。「はずれくじ5枚であたり1枚に交換」を真剣に検討すべき。
千葉ロッテ・9大ニュース
「下克上タオル」に「下克上Tシャツ」、さらには「下克上茶漬け」まで発売して迎えた得意のCS。結果は球団初のファーストステージ敗退。ちょっとはしゃぎすぎた。
【2】2度の日本一を経験した名選手・サブローが引退
半年だけ在籍した巨人の選手らもQVCマリンに駆けつけた。巨人時代は球団方針で本名の「大村」を名乗った。仮にイチローが入団したとき、巨人は「鈴木」と名乗らせるのだろうか。
【3】ナバーロ、うっかり銃弾を持ち込み現行犯逮捕
頭を抱えるロッテファンをよそに「空港でも1発」「ジュウダンじゃないよ」「ダンガンばかやろう」など、大喜利クラスタが躍動した球春。
【4】石川歩の「ひとりでできるもん」 自らブルペンに電話して続投志願
抑えの西野勇士が準備するなか9回続投を直訴したため「じゃあ自分で電話して言え」となったとか。
【5】稲村亜美の神ピッチングに里崎氏「歩幅広く」とマジレス
12球団始球式制覇を夢見る稲村亜美さんの投球フォームを里崎智也氏が連続写真で分析。目標球速110キロという稲村さんにとっては最高のアドバイス。
7月のシーズン初実戦で大炎上。京大卒の田中が“そういえば京大卒の田中”になる日をファンは待っている。
【7】ロッテ名物・交流戦挑発ポスターは「マジワラン」
ロボットアニメ風の「非交流戦士マジワラン」が爆誕。真に「非交流」を目指すなら戦って交わってはいけない。設定にブレがある。
【8】二木康太プロデュースの「おい丼」や逆転のロッテにちなんだ「逆天丼」発売
かたくなに「弁当」と言わないところに“呪い”への警戒を感じる(詳しくは「ロッテ 弁当の呪い」で検索)。
【9】涌井秀章と押切もえが結婚
11月に入籍し、12月にハワイにて挙式。お幸せに。
■埼玉西武・9大ニュース
3年連続ぐらいで「屈辱」と言われるんだから、やっぱり西武って強いんだなと思う。ちなみに最下位は79年以来なし。やっぱ強い。
【2】田辺徳雄監督が退任 辻発彦新監督が誕生!
辻監督のご子息は人気パチスロライターの辻ヤスシさん。雑誌で「(親父は)囲み取材で『まずは家族と相談します』と言っていたようですが、自分には何の相談もありませんでした。何故!?」と激白。
【3】熊代聖人、前代未聞の“ヒーロー代理”でお立ち台へ
完投勝利の高橋光成が治療中のため試合に出ていなかった熊代聖人が“高橋光成代理”としてお立ち台に。いい声で戸惑うインタビュアーが印象的だった。
「テレビ見て好きに」まではわれわれと一緒。そこから結婚まで持ち込めるのがプロ野球選手のポテンシャル。
【5】雄星の結婚、「知らされてない」と潮崎哲也ヘッドコーチがすねる
雄星は結婚について「球団の偉い人には言った」と語るも、知らされてなかった潮崎コーチ。「俺は偉い人じゃないから」とすねた。
【6】西武プリンスドームで“杉谷いじり”がすっかり名物化
試合前の打撃練習、ウグイス嬢による杉谷拳士(日本ハム)への“口撃”が人気。いつかその役を中田翔にやってもらいたい。シンプルに「しばくぞ」とか言う、ウグイス嬢ならぬ“ウグイス翔”。
【7】秋山翔吾ファンの小泉進次郎議員「(WBCで)ニンジャと呼ばれるかな」と絶賛
同じ神奈川県横須賀市出身で交流があるんだとか。華麗な守備で「ニンジャ」はいいが、ベンチ待機で「消えたニンジャ」とならないように。
【8】ライオンズ消臭スプレー発売
忍び寄る暗黒臭もシュシュッと。
来季から“栄光の背番号3”は“栄斗の背番号3”へ。ちなみに「栄斗」は「ひでと」と読むので、全然うまいこと言えてない。
東北楽天・9大ニュース
球団副会長の星野仙一氏が去年の今江敏晃獲得につづいて豪腕を発揮。人とお金を動かすのが本当にうまいと思う。
【2】則本昂大、3年連続最多奪三振のタイトルも「チームがBクラスなので」と複雑な表情
開幕3連勝&3試合連続二桁奪三振という史上初の記録も。
【3】オコエ瑠偉の1年目が終了「月に土地を買いたい」
打率1割8分5厘、1本塁打6打点4盗塁とまずは己の力を知る手探りの1年となった。契約更改では「月に土地を買いたい」とコメント。約1200坪で2700円らしいので、案外すぐ買える。
相変わらず愛嬌(あいきょう)たっぷりのウィーラーは27本塁打。思わず二度見するNPB歴代最重量選手・アマダーも残留。外国人野手に個性派がそろったときの楽天は強い。
【5】梨田監督、球宴休みの選手に校長先生みたいなこと言う
「(球宴に)出る選手は頑張ってください」「海やプールの事故がないように。もし何かあったら言ってくるように」。朝礼か。
【6】福山博之がキャンプの声出しでエンジンと猿人を掛けて笑わせる
「現代におけるアウストラロピテクスこと福山です!」「アウストラロピテクスっぽくエンジン全開で頑張ります!」と、よく練られている。
【7】三木谷浩史オーナー公約! 観覧車直撃弾で楽天スーパーポイント100万円分をプレゼント
「ポイントかい!」と思ってしまった。なんかケチくさい。100万円分も出してるのに。
【8】後藤光尊引退。ブルーウェーブ選手はイチローのみに
お疲れさまでした。「青波戦士」よりも「近鉄戦士」のほうが多く残っているのは意外(岩隈久志、坂口智隆ら)。
【9】マー君、AKB高校野球応援を喜ぶ「こ、これはめっちゃ楽しみ」
楽天9大ニュースに入れるべきかどうか、迷うところではある。
オリックス・9大ニュース
パ・リーグ全球団に負け越し。さらにオープン戦、交流戦、ウエスタン・リーグとすべて最下位なのは史上初なんだとか。もう笑うしかない。
【2】“226事件”の悲劇
5月24日のソフトバンク戦で22対6の大差で敗戦。ホークス相手といえば03年に1対29で敗れたことも。最後の6イニングを6失点に抑えた本柳和也が「よくやった」と褒められていたのを覚えている。
【3】瀬戸山隆三本部長「智弁和歌山より弱い」
球団フロントによる問題発言。誰も得しないし、そもそもフロントの責任では?
【4】田口壮2軍監督の体調不良に福良淳一監督「俺より先に倒れてどうする」と自虐コメント
指揮官による完全最下位ギャグ。しかし福良監督がオリックス名物の“途中休養”なしに完走したのは意外だった。
【5】バファローズポンタが大人気!
どのオリックスファンに会っても「今年の明るい話題はポンタだけ」と語っていたのが印象的。来年も応援企画の継続が決まりファンは歓喜。
【6】「オリ姫&オリ達デー」で前代未聞のチェック柄ユニホームが登場
独特すぎるユニホーム企画。今年も他球団ファンに「オリックスどしたん?」と言わしめた。当コラムでも紹介。
悪い記録もあれば良い記録もあり。伊藤光や若月健矢が頑張った。しかし裏を返せばストライクゾーンで勝負しすぎってことかも。
【8】ブランコが帰国「オリックスは僕の顔を見るのもイヤだろう」
ええ、たぶん……。
【9】糸井嘉男「いつかピッチャーで帰ってきます」
納会の壇上で発言し笑わせた。「さすが」と言うしかない。これで糸井、八木智哉←→木佐貫洋、大引啓次、赤田将吾の日本ハム−オリックス間の大型トレードで移籍した選手は全員両球団から消えた。
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