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箱根駅伝、距離変更でも最重要は5区!?
“恒例”監督トークバトルで探りあい
今年も恒例の監督トークバトルが開催。上位校の監督たちがトークで探りあいを展開した
今年も恒例の監督トークバトルが開催。上位校の監督たちがトークで探りあいを展開した【スポーツナビ】

 新春1月2日、3日に行われる東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)のエントリー発表が10日に行われ、21チーム各16人のメンバーが出そろった。


 発表会見後には、毎年恒例となった前回大会上位チーム監督による恒例イベント「監督トークバトル」が開催。3冠3連覇を狙う青山学院大・原晋監督、前回2位の東洋大・酒井俊幸監督、3位の駒澤大・大八木弘明監督、全日本大学駅伝では2位と躍進した早稲田大・相楽豊監督、スーパールーキーをそろえダークホースと目される東海大・両角速監督が席に着き、コーディネーターを務めた山梨学院大・上田誠仁監督とともに、今大会の展望や見どころなどが語られた。

青山学院大は「サンキュー大作戦」で3連覇目指す

青山学院大・原監督は今年の作戦を「サンキュー大作戦」と命名
青山学院大・原監督は今年の作戦を「サンキュー大作戦」と命名【スポーツナビ】

 最初のトークテーマとなったのは今大会の目標について。


 青山学院大の原監督はもちろん「優勝」の文字を掲げるとともに、こちらも恒例となったチームの作戦を「サンキュー大作戦」と命名。「11月のある日に、お風呂の中で考えた」という作戦名は「今年は3大駅伝の3冠、箱根駅伝3連覇。そして私は9度目の箱根駅伝チャレンジ。これまでいろいろな方にお世話になりましたので、ありがとうの気持ちを込めて」の作戦ということで、これには山梨学院大の上田監督も「状態が良くて、順調に来ているのでしょう」と推測し、“盤石の青山”を印象付けた。


 一方、対抗馬となる東洋大、駒澤大は「3位以内」、東海大は「3位」と、“3強入り”に照準。「出雲9位、全日本6位という結果なので謙虚に。レース前までは繊細に準備をして、レースは大胆に、ということでここでは控えめにさせていただいた」(東洋大・酒井監督)、「出雲が5位、全日本が4位と1つずつ上がっている。3位以内は確保したい」(駒澤大・大八木監督)、「過去2年を6位、5位と一歩ずつ来たので、いきなりそこから優勝は厳しいので、確実に3位を取りたい」(東海大・両角監督)と、堅実な目標設定を置いている。


 その中で早稲田大・相楽監督は「優勝」を目標に掲げ、会場からは大拍手。「早稲田は常に優勝を掲げないといけない。11年の優勝以降、5番、4番を行ったり来たりなので、気持ち的には一歩でも抜けて3位としたい」と本音を話しながらも、「前回、優勝の『優』の文字が書けずカンニングしたので、今年こそはと思ったのですが、またちょっとカンニングしました」と裏話を披露し笑いを誘った。

半数が1年生で占める東海大に注目

この日発表された各校16人のエントリーメンバーを見て、注目だったのは1年生8人を並べた東海大だった
この日発表された各校16人のエントリーメンバーを見て、注目だったのは1年生8人を並べた東海大だった【スポーツナビ】

 続けてこの日発表された16人のエントリーメンバーを見ながらの戦力分析となったが、一番注目だったのが東海大。16人中半数の8人が1年生という、思い切った布陣で、上田監督からは「厳選素材を根こそぎ持っていって、すべて集めたチーム」とチクリと皮肉られたが、両角監督は「実力どおりの選考。チーム状況がこういうことになる。もちろん4年目にして入った努力型もいるし、努力型と新人を合わせたメンバー」と説明。この中から本戦は何人入るかという質問には、「何とも言えないですが、半分ぐらいかも」とお茶を濁したが、それでもチームの軸が1年生となりそうな気配だ。


 優勝候補筆頭の青山学院大については、「すごろくで決めてもいいのでは? どこを走らせても大丈夫な選手がそろっている」(山梨学院大・上田監督)と言うように、他校がうらやむ隙のない選手層の厚さ。それでも原監督は「(5区については)そこが心配。区間5番以内でいってくれれば」と、前回まで“山の神”神野大地(現・コニカミノルタ)が貯金を作っていたポイントでどれだけ走れるかが快挙への鍵になりそうだ。

エースの走りが大学の順位を左右する

東海大・両角監督はキーマンに1年生の館澤亨次を挙げる。「粘りの走りを見て欲しい」とコメント
東海大・両角監督はキーマンに1年生の館澤亨次を挙げる。「粘りの走りを見て欲しい」とコメント【スポーツナビ】

 次は「チームを漢字一文字で表すと?」という質問。各大学の個性に合わせた漢字が披露され、東海大は「新」、早稲田大は「勢」、駒澤大は「希」、東洋大は「個」、そして青山学院大は「三」。新しい風が吹く東海大、全日本以降の勢いに乗る早稲田大、悲願の箱根制覇に向けて希望を持つ駒澤大、個性的なランナーがそろう東洋大、3冠3連覇が手に届く位置にある青山学院大と、それぞれ思いが文字に込められた。


 続く「キーマンとなる選手は?」という質問で、最も名前が挙がったのが駒澤大のエース・中谷圭佑。大八木監督自身も「彼がいないと雰囲気も流れも変えられない。戻ってきてくれたらチームの中で勢いがつく」と期待は大きい。


 また早稲田大・相楽監督も平和真、東海大・両角監督も館澤亨次と、自身のチームのエースの活躍に期待する。「昨年も4位ということで3強に入れず、エース不在で戦って勝負できるかなと思ったけど、(3強の)壁は厚かった。エースが働かないと、上位には上がれない」(相楽監督)、「いわゆる駅伝の醍醐味は、最初に突っ込んで、後半は粘ること。最近はそのタイプが減っているけど、うちの館澤はそういう走りができる選手。苦しい表情をしながら粘れる、そういう走りを見て欲しい」(両角監督)とコメントし、エースの走りが各大学の浮き沈みにつながることは間違いなさそうだ。

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