【新日本プロレス】内藤がIC初防衛 棚橋が1.4ドームで挑戦直訴 柴田が王座陥落 EVILが柴田を破りNEVER王座初戴冠

高木裕美

棚橋が因縁のSANADAにリベンジ

棚橋は因縁のSANADAにリベンジし復活をアピール 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 セミファイナルでは、棚橋弘至がSANADAにリベンジ。今年の「G1クライマックス」開幕戦での屈辱のギブアップ負けの借りを返し、ドームへの道筋を作った。
 6年連続1.4東京ドーム大会のメインに立った男が、今年は何の個人タイトルも獲得できず、さらにはケガにも泣かされた。すでにドームのメインカードは決定。だが、この男は、あきらめていなかった。

【写真:SHUHEI YOKOTA】

 棚橋はドラゴンスクリュー、エプロンでのスリングブレイド、コーナートップからのハイフロイアタックなど、豪快な攻めを見せると、SANADAもTKO、タイガースープレックスから因縁のSkull Endへ。だが、耐える棚橋に業を煮やしたSANADAがムーンサルトプレスに切り替え、棚橋は寸前でかわす。

【写真:SHUHEI YOKOTA】

 棚橋はドラゴンスクリュー、テキサスクローバーホールドで何とかギブアップを奪うとするも、難しいと分かると、気持ちを切り替え、スリングブレイド、ドラゴンスープレックス、うつぶせ&仰向け状態へのハイフライフロー2連発で勝利。
「オレが歩く道は、東京ドームに続いてる」と、改めて最高の大舞台に立つ夢を蘇らせた棚橋は、「内藤、おまえがオレの最後の希望だ」と、やはりドームのメインに並々ならぬ思い入れを持つ内藤に、IWGPインターコンチネンタル王座をかけたタイトルマッチを願い出た。

柴田はEVILの邪悪ファイトに沈む

柴田を破りNEVER王座奪取したEVIL 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 NEVER無差別級選手権試合では、柴田勝頼がEVILに敗れ王座陥落となった。
 柴田は頚椎、右肩の古傷を抱えながらも、いつも通りの喧嘩ファイトを貫き、自らテーピングで固めた右肩を突き出して「来い」と挑発してみせながら、激しいエルボー合戦などを展開。

【写真:SHUHEI YOKOTA】

 しかし、邪悪に目覚めたEVILが場外戦の際、奪ったベルトで柴田の顔面を殴打すると、さらに柴田の首にイスを引っ掛けてのEVILホームラン。続くフィッシャーマンバスター、EVILについに力尽きた。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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