紆余曲折を経た藤浪の控え投手がプロへ オリ8位指名の立大・澤田圭佑の強さ

清水岳志
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背番号10だった大阪桐蔭高時代

オリックス8位に指名された立大・澤田。右上手から140キロ台後半のストレートを武器にする 【写真:BBM】

「いまだに藤浪の控え投手、という枕詞がついてしまうのがかわいそうなんですよ」

 こういうのは立大の溝口智成監督だ。

 阪神投手陣の主軸の一人、藤浪晋太郎。2012年、大阪桐蔭高校のエースとして春夏連覇の原動力になった。この時、藤浪の控え投手、背番号10が澤田圭佑だったことは知られた話だ。溝口監督は付け加えた。

「あの年、澤田は高校球界ナンバー2の投手だったんでしょ。大阪桐蔭高でなかったら文句ないエースですよ」
 その澤田がオリックスから8位でドラフト指名された。澤田の学生野球生活には甘いと酸いが混在する。高校3年のセンバツ準々決勝で浦和学院高戦に先発し全国デビュー。夏の予選8試合のうち5試合に登板、甲子園では3回戦の済々黌高相手に2失点完投勝利(6対2)。チームは圧倒的な力で史上7校目の春夏連覇を達成する。

 これは甘い記憶。
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著者プロフィール

1963年、長野県生まれ。ベースボール・マガジン社を退社後、週刊誌の記者を経てフリーに。「ホームラン」「読む野球」などに寄稿。野球を中心にスポーツの取材に携わる。

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