【DDT】石川修司がディーノを下しV2に成功 HARASHIMAがエースの座死守へ怪気炎

高木裕美

12.4エディオンアリーナ大阪大会でKO−Dのベルトを争うことになった王者・石川(右)と挑戦者HARASHIMA 【写真:前島康人】

 23日のDDTプロレスリング「DDT Special 2016」東京・後楽園ホール大会では、満員となる1563人を動員。今年の「DDTドラマチック総選挙2016」で上位に選出された選手たちが出場し、DDTスペシャル五大シングルマッチなどが開催された。

 メインイベントのKO−D無差別級選手権試合では、王者・石川修司が総選挙第2位の男色ディーノを退け2度目の防衛に成功。石川は12.4エディオンアリーナ大阪で総選挙1位のHARASHIMAを迎え撃つことになった。

ディーノが追い込むも後1歩及ばず

ディーノ(左)が石川を挑発し、勝利目前まで追い詰めたが、最後は石川のパワーが勝った 【写真:前島康人】

「DDTのアイコン」として絶大な支持を受け、3年ぶりの至宝挑戦に燃えるディーノは、石川の巨体に対し、序盤は寝技に持ち込むと、さらに男色殺法を駆使。男色ナイトメア、ファイト一発、シャイニングあてがい、リップロックに加え、ブレーンバスター、リバースえび反りジャンプといった大技も披露。ゲイ道クラッチ、スライディング式リップロック、男色ドライバーでは、あわやといった場面を何度も作り出す。だが、石川はこれらをすべてしのぐと、バックドロップ、ヒザ蹴りでディーノの豊満すぎるボディーにダメージを蓄積させ、ジャイアントスラムでトドメをさした。

 V2に成功した石川の前に立ちはだかったのが、「DDTのエース」であり、今年の総選挙で906票を獲得したHARASHIMAだった。

HARASHIMAは遠藤を打ちのめし堂々と石川に挑戦へ

HARASHIMAはDAMNATIONの遠藤を打ちのめし、堂々と石川への挑戦に歩を進めた 【写真:前島康人】

 HARASHIMAはセミファイナルで遠藤哲哉<第5位>と一騎打ち。「エース」の存在を完全否定し、悪の道へと染まった遠藤は、ふてぶてしい表情で大先輩をにらみつけると、開始早々、ノータッチトペを敢行。HARASHIMAの必殺技を封じるべく、徹底した足攻めに出る。HARASHIMAも雪崩式ブレーンバスター、リバースフランケンシュタイナーで流れを引き戻そうとするが、遠藤はコーナーに詰めてヒザ蹴りを連発。すると、HARASHIMAも反則技のナックルを容赦なくブチ込み、急角度のつるべ落としで脳天から叩き落し、狙いすました蒼魔刀で3カウントを奪った。

 DAMNATIONの同門である遠藤を完膚なきまでに打ちのめし、堂々と次期挑戦者として石川の前に立ったHARASHIMAは、「12月の大阪は、906票の思いとDDTを背負って、おまえを倒します。正々堂々戦おう」と呼びかけると、石川も「大阪はオレが勝ちます。なぜかって言ったら、オレがプロレス界で一番デカくて強いからですよ」と応戦。DDTのアイコンとエースを倒し、「DDT最強のフリー」を目指す石川と、名実ともにDDTのエースの座の確立を目指すHARASHIMAが火花を散らした。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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