【W-1】征矢が復帰 大森は「GET WILD」再結成を要求 初代王者・河野が現王者・稲葉に王座封印予告

高木裕美

ベテラン軍の河野がベルト挑戦表明

W−1王者の稲葉からピンフォールを奪った河野は王座挑戦とベルト封印を宣言 【横田修平】

 メインイベントでは、若手軍の稲葉大樹&土肥孝司&黒潮“イケメン”二郎&熊ゴロー&藤村康平組vs.ベテラン軍の河野真幸&近藤修司&葛西純&火野裕士&NOSAWA論外組が5対5イリミネーションマッチで激突。WRESTLE−1チャンピオンシップ王者の稲葉からピンフォールを奪い、勝負を決した河野が挑戦表明し、次回11.2後楽園で両者のタイトルマッチが決定した。

ベテラン軍が若手軍との対抗戦制す

2人がかりの合体式ファッキンボムで稲葉を粉砕 【横田修平】

 8.11横浜文化体育館大会で新王者となった稲葉は、「オレたち若い力がWRESTLE−1を引っ張っていく」と同世代の仲間と共に宣言。反発するベテラン軍との全面抗争を迎えた。
 若手軍は最年少・藤村の奮闘で先勝し、幸先良いスタートを切るも、キャリア、体格の差はいかんともしがたく、30分以上に及ぶ戦いの末、残るは稲葉1人に。圧倒的不利な状況の中、火野の巨体をパワーボムで投げ、河野に必殺技のグラウンド極反り卍固めを仕掛けるも、火野がムクリと起き上がってジャーマンスープレックスを炸裂。さらに河野のネックハンギングボム、ジャイアントニーから、2人がかりの合体式ファッキンボムを食らわされると、ついに力尽きた。

稲葉「ここで終わったらW−1は変わっていかない」

 試合後、リング上から「ノンタイトルマッチでチャンピオンが負けた場合は、どうなるか分かってるよね。オレが挑戦者に立候補するぞ、このヤロー!」と挑戦に名乗りを上げた河野は、「初代王者であるオレが責任を持ってあのベルトを封印する。もはやあのベルトは機能していない。オモチャになっている。オレが勝って封印するから、また新しいベルトを作ればいい」と爆弾発言。
 一方、迎え撃つ稲葉は「ここで終わったらWRESTLE−1は変わっていかない。次、勝って、オレたちがWRESTLE−1を引っ張っていくって言う」と、自分たちが新時代を築き上げると胸を張った。

カズ&鼓太郎がタッグ王座防衛に成功

タイガードライバーで村瀬を沈めV2達成 【横田修平】

 WRESTLE−1タッグチャンピオンシップでは、カズ・ハヤシ&鈴木鼓太郎組が、KAI&村瀬広樹組を退け初防衛に成功した。
 体格で上回る挑戦者組に対し、王者組は圧倒的な手数とテクニックで寄せ付けず。15分過ぎには、村瀬が鼓太郎に雪崩式ブレーンバスターを狙うも、鼓太郎が空中で切り返し、エルボー合戦でも連続でダウンさせる。ビット、ファンネル、ダイビングエルボーアタック、ブルーディスティニー、ランニングエルボーとたたみかけると、タイガードライバーでフィニッシュを決めた。

カズがクルーザー王者・児玉へ挑戦表明

 初防衛に成功したカズは、最近の若手vs.ベテランの抗争になぞらえ、「若いのに挑戦したい」と、この日、ジェイ・フレッディーを倒し、WRESTLE−1クルーザーディビジョンチャンピオンシップV2に成功したばかりの王者・児玉裕輔へ挑戦表明。「若いって、エライの? オレからしたら、歳なんてどうだっていい。やるんですか、若いの?」という呼びかけに、児玉も「年寄り扱いしてほしくないみたいなんで、カズちゃんって呼びます」と大先輩をカズちゃん呼ばわりした上で、次回11.2後楽園でのタイトルマッチに応じた。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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