マルセル・ザビッツァーがPSGとの対戦を語る:予測、尊敬、そしてゲームプラン

ボルシア・ドルトムント
チーム・協会

5月1日に行われるUEFAチャンピオンズリーグ準決勝でのパリ・サンジェルマンとの対戦を前に、ボルシア・ドルトムントのMFマルセル・ザビッツァーがフランス王者との試合を展望。オーストリア出身のキープレーヤーは決勝進出への思いやチームの勝利への信念についても語りました。

【BVB】

ボルシア・ドルトムントがUEFAチャンピオンズリーグの決勝に進出した最後の日は、2013年4月30日。4-1のホームでの勝利、0−2のアウェイでの敗北によって、レアル・マドリードを下してウェンブリーへのチケットをつかみました。「今でも決勝と、マラガとの試合が心に残っているね」と、マルセル・ザビッツァーはBVBがヨーロッパのクラブサッカー最大の試合に出場した11年前のことを語ります。

当時、ラピード・ウィーンでプレーしていたザビッツァーは、レアル・マドリードを下した準決勝と、バイエルン・ミュンヘンとの決勝を観戦していました。今や、彼は黒と黄色のジャージを着て、チャンピオンズリーグ準決勝でのプレーを目前にしています。シーズンの序盤に、このような状況にいることはほとんどの人が予想していなかったでしょう。なぜなら、BVBはメディアいわく「死のグループ」に入っていたからです。

「もちろん、現実的にどこまで行けるか考え始めるよね」とザビッツァー。彼は——もちろんチームメイトたち——もグループステージを突破するのは難しいことだと認識しており、準決勝まで進むのはさらに困難だと理解していました。「でももっと先まで進めると、ロッカールームのみんなが同じ夢を描いていたよ」とザビッツァーは語ります。理想的とは言えないスタートにも関わらず、ドルトムントは単にノックアウトステージに進出するだけでなく、グループを首位で通過しました。「シーズンを通じて、いろいろなことが進んでいき、自分たちには可能だと信じるようになった」。そしてザビッツァーは「いい日の僕たちに不可能はない」と語りました。

準決勝に対する期待が高いということは、チームやクラブの中はもちろん、ザビッツァーも深く理解しています。「どこへ行っても期待されていると感じるね。たくさんの人がUCLについて話してくるから。このゲームがどのようなものか、ここの人々にとって何を意味するかはわかっている。もちろん、私たちはファイナルに到達したい」。「ザビッツァーは続けて「アトレティコ戦のように、みんなを幸せにしたい。それはみんなにとって良いストーリーになるよね」。

しかしいいストーリーをとするには、PSGとの対戦でポジティブな結果が必要です。今シーズン、PSGと顔を合わせるのは水曜日のファーストレグで3回目となります。グループステージでの0-2の敗北、1-1の引き分けを踏まえると、ドルトムントはアンダードッグとみなされるかもしれません。「どうだろうね。そもそもチャンピオンズリーグにアンダードッグはいるかな?」とザビッツァーは自信をのぞかせます。

「死のグループ」にもかかわらず、BVBはヨーロッパ選りすぐりのチームが出場する大会のベスト4まで残りました。それでも、ザビッツァーはキリアン・エムバペ擁するPSGが自分たちを与しやすい相手だと考えているのではないかと思っているようです。「PSGは僕たちと対戦することになって少し喜んでいるんじゃないかな。でも一番重要なのは僕たち次第で、それは間違った考えだと証明できることだよ」。

【BVB】

「これまでと違う自分たちを見せる」
ドルトムントの準備も進んでいます。「守備では非常にコンパクトな状態を保ち、常に最大限の警戒をする」とサビッツァーは述べたあと、一瞬の間を置いて続けます。「なによりも僕たちは常に止まらず動き続けないと。できるだけ速く彼らの攻撃を遅らせないといけないね。そして自分たちの強みを押し出すこと」。それができれなければ、今シーズン1回目の対戦で0-1の敗北を喫したように、水曜日の夜は思ったとおりに進まないかもしれません。「僕たちは全くリズムをつかむことができず、PSGに支配される形になった。でも、これまでと違う自分たちを見せるよ」。相手に対する敬意を示しつつ、サビッツァーは「こういった試合が始まれば、周りのことをすべて忘れて自分自身に集中するだけ。それが一番重要なことだね」と展望しました。

パリ・サンジェルマンに対するゲームプランはすでに決まりました。それでは、ロンドンの決勝に進むという信念はどれほど大きいのでしょうか? サビッツァーは「とっても大きいよ」。続けて「準々決勝が終わった後のコメントを聞いた誰もが僕たちの目標を知っているはず」と語ります。もちろん、準決勝進出の立役者も準決勝を突破するのは容易ではないことを理解しています。「それでも僕たちの大きな目標はPSGに勝って、ファイナルに進出すること」。あれから11年。BVBが再びウェンブリーへのチケットを手にする舞台が整いました。そして今回、マルセル・サビッツァーはスタンドから試合を見るのではなく、ピッチの上に立ちます。
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著者プロフィール

ボルシア・ドルトムント(通称:BVB)は、1909年12月19日に誕生し110年以上の歴史を持つドイツのサッカークラブです。ドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州・ドルトムントに本拠地を置き、ドイツリーグ1部(サッカー・ブンデスリーガ)に所属しています。ドイツリーグ8回、DFBポカール(カップ戦)3回、DFLスーパーカップ4回、UEFAチャンピオンズリーグ1回、UEFAカップウィナーズカップ1回、インターコンチネンタルカップ1回というタイトルを保持するドイツ屈指の名門チームです。

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