南ア撃破から1年、輝きを増す立川理道 「新しいジャパンとして次につなげる」
第3節では勝利を引き寄せるトライ
クボタでは今季から主将を務める 【斉藤健仁】
また、「社会人チームでは初めてのキャプテンで、勉強になると思いますし、何でも受け入れていきたい」という立川も、キャプテンとして初勝利を挙げて「ホッとしました」と安堵の表情を見せた。それでもすぐに次の試合に気持ちを切り替えて「日本代表やサンウルブズと役割は違いますが、リーダーとして、ルディケHCのやりたいことをどれだけ落とし込めるか。そして、今までのクボタは波があったので、少しでもその波を少なくしていきたい」。続く第4節もクボタは18対15とホンダとの接戦を制して連勝、10位につけている。
立川を日本代表新主将に推す声も
「29歳で迎える2019年のW杯は大きなターゲットになる」と語る立川 【写真:アフロスポーツ】
「ジョセフさんがHCになってまだ(代表活動が)始まっていないですし、クボタのシーズンを充実させ、新しいジャパンに選ばれてスタートラインに立ちたい。そして、29歳で迎える2019年のW杯は大きなターゲットになっています。ベースは2015年のメンバーになると思うので、W杯の経験を伝えていきたいですし、自分も責任を持ってやっていきたい」(立川)
さらに、エディー・ジャパン時代のキャプテンであるリーチ マイケルや他の日本代表選手から「立川選手を新キャプテンにすれば?と推す声もあるが……」という質問をぶつけると「たくさんリーダーがいるので、連係しながらやってきたい」と言うにとどまったが、リーダーとしての自覚は十分である。
2019年のW杯で「いい結果が出せれば」
2019年のW杯日本大会でも、南アフリカ戦勝利のような結果を残したい 【写真:ロイター/アフロ】
2012年1月の大学選手権決勝、惜しくも準優勝に終わった天理大を引っ張っていたスキッパーに、将来の日本代表の躍進を重ねたラグビーファンも多かったはずだ。順調にキャリアを積み上げ、ラグビー選手としてピークを迎えようとしているクボタ、サンウルブズ、そして日本代表の「12」番の輝きは増すばかりだ。