Bリーグ開幕を祝うホーレス・グラント 日本へ伝えたいNBAでの成功例
ゴーグルを付けてプレーするようになったきっかけは?
現役時代のホーレス・グラントの特徴でもあったゴーグル。付けるようになったきっかけは? 【Getty Images】
ブルズに入団して2年目のときに、当時ヘッドコーチだったフィル・ジャクソンから課題図書のような形で本を渡されたので、移動の飛行機で読んでいた時のことだ。あまりにも顔を本に近づけているのを不思議に思ったアシスタントコーチから、次の日にチームドクターの診断を受けるように言われて検査した。
すると、「医学的には盲目と呼べるレベルに視力が弱い」と判明したんだ。コンタクトレンズを試したこともあったが、しっくりこなかったので、さまざまな種類のゴーグルをテストし、次の日にはそれを付けて試合に出場していたよ。今思えば、大学時代に視力矯正をしておけば、もっと得点が取れていたと思うよ(笑)。
スター選手はリーグの「顔」として重要な存在
たくさんあるけれど、(マイケル・)ジョーダンの執着心、特にチームとして常に気持ちで負けないように鼓舞し続ける姿は思い出に残っている。自分でも自覚していなかったような力を引き出してくれるし、彼の姿勢を見ているとチームメートとして彼をがっかりさせたくないという気持ちになった。彼はそういうタイプのリーダーだったね。
シャック(シャキール・オニール)は人間として素晴らしいし、今だに親友だよ。周囲から「真剣にプレーしていないのではないか?」という批判を受けることもあったが、本人は常に真剣だった。ただ、同時に楽しみたかったんだと思うよ。ペニーはマジック・ジョンソンのようなオールラウンダーだった。けががなかったら(もっと活躍できたのでは)と思うと残念だよ。そしてコービーは常に競争を意識していたよ。
――リーグでのスター選手の重要性は?
リーグの「顔」になるということだから、とても重要だよ。ファンを「ユニホームを買おう」という気持ちにさせるだけでなく、買った後はあの選手のサインがほしいな、と思ってもらえるしね。
――あなたの知り合いの中で、ぜひBリーグに送り込みたいという選手はいますか?
WOW! 考えたこともなかったけれど、私の宿題として頭の中に留めておくよ(笑)。