強力支援で日本一のビッグクラブ目指す B1東地区 アルバルク東京編
チームリーダーとして期待される田中大貴(緑)はリーグ屈指の“クラッチシューター” 【写真:アフロスポーツ】
リーグを引っ張るビッグクラブへ
その悔しさを晴らすには「Bリーグ初代王者」としてその名を刻印するしかないだろう。そのための準備は着々と進行中だ。チームを率いる34歳の若き指揮官、伊藤拓摩ヘッドコーチ(HC)が留任し、リベンジにかける。まわりを固めるスタッフはアシスタントコーチ以外に役割が細分化(スキルコーチ、アナライジングコーチ、オフェンシブコーディネーターなど)され、ここにも若い人材が配置された。
新たに発足した運営会社(トヨタアルバルク東京株式会社)の会長にはトヨタ自動車株式会社の豊田章男社長が就任した。活動理念のひとつに「首都東京のクラブとして、スポーツを通して世界に発信していく」と定めている。2006年、日本で開催されたバスケットボール世界選手権では、コートのセンターサークルに「TOYOTA」のロコが浮かび上がっていた。Bリーグで覇権を握り、やがてアジアや世界を目標に――。チームの実力やクラブ運営の規模などいろいろな意味で、リーグを代表するビッグクラブへと成長する可能性を秘めている。
タレント豊富な常勝軍団。初代王へ虎視眈々
外国籍選手は総入れ替えとなったが、そこにはNBAでもプレー経験があるディアンテ・ギャレット、センタープレーヤーのアンドリュー・ネイミックを獲得した。
チームリーダーとして期待される田中大貴はリーグ屈指の“クラッチシューター”(編注:ここ一番でシュートを決める選手)だ。コロンビア大出身の松井啓十郎はロングレンジの3ポイントで日本代表にも欠かせない選手。ポイントガードはポートランド大でスキルを磨いた伊藤大司が務め、ベンチメンバーの層も厚い。以前から「タレント軍団」と評されていたアルバルク東京。顔ぶれこそ変わったものの、その評価に変わりはないようだ。若い戦力の流出はあったが、それをカバーするに十分なロスターとなった。
“代々木第二”に代わるホームアリーナは?
アルバルク東京の新ホームアリーナはどこになるのだろうか。こうなったら、Bリーグが設けた条件「5000人のアリーナ」と言わず、1万人規模のビッグアリーナを新設してもらえないだろうか。そのネーミングは当然「TOYOTAアリーナ」。ライバル社は横浜にあるサッカースタジアムのネーミングライツを保有しているのだから、ここは世界の「TOYOTA」を冠する自前のアリーナが見てみたい。「TOYOTA CUP」と称する、バスケのクラブ世界一決定戦の開催も望みたいものだ。
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