【新日本プロレス】衝撃の結末…棚橋vs.オカダは壮絶30分ドロー Aブロックは後藤が大逆転で優勝決定戦進出

高木裕美

棚橋とオカダは30分時間切れで決着がつかず、ともに優勝決定戦進出はならず 【横田修平】

 新日本プロレスの真夏の祭典「G1CLIMAX 26」第17戦となる12日の東京・両国国技館大会では、Aブロック最後の公式戦が行われ、満員となる6598人を動員。全公式戦を終えた結果、6勝3敗の12点でリーグ戦単独首位に立った後藤洋央紀が14日・両国での優勝決定戦への切符を手に入れた。

黄金カードは30分時間切れドローで痛みわけ

【横田修平】

 メインイベントでは、棚橋弘至vs.オカダ・カズチカという、新日本が誇る黄金カードが実現。だが、IWGPヘビー級戦線で30分を超える戦いを繰り広げてきた両者にとっては、公式戦の限られた時間では決着がつかず、共に5勝3敗1分のリーグ戦2位という痛み分け。棚橋の2連覇も、オカダのIWGP王者としての優勝も、叶わなかった。
  
 今年の1.4東京ドーム大会をはじめ、これまでの両者の対戦成績は4勝4敗1分の五分。G1では13年の公式戦で対戦し、引き分けに終わったが、またしても30分という時間内で相手をねじ伏せることができなかった。

 オカダは時間を意識し、開始5分足らずで早くもレインメーカーポーズを繰り出し、短期決戦を狙うと、棚橋は鉄柵を使ったドラゴンスクリューなど、徹底したヒザ攻めで攻撃力を削いでいく。

【横田修平】

 15分過ぎ、棚橋が場外へのハイフライアタック。オカダが場外マット上へのツームストン。棚橋はダルマ式ジャーマンを決めると、さらにレインメーカー式のスリングブレイド、テキサスクローバーホールド。ハイフライフローは2発目をヒザ剣山でブロックされる。

【横田修平】

 すでに残り時間は3分足らず。オカダはハイフライフローをドロップキックで迎撃すると、ジャーマンスープレックスで突き刺し、執ようにレインメーカーを狙っていくが、棚橋も張り手で阻止。棚橋は残り1分を切ったところで、スリングブレイドからハイフライフロー2連発を見舞うも、カバーに入ったところで、無情にも30分時間切れのゴングが打ち鳴らされた。

【横田修平】

棚橋「終わりは始まり」オカダ「借りは返す」

3連敗から追い上げた棚橋だったが2連覇は消滅 【横田修平】

 ボロボロになりながらも、自分の足で花道を引き揚げていった両者。開幕3連敗からの5連勝でケガからの完全復活をアピールした棚橋は、2連覇こそ逃したものの、「終わりは始まりだから」と、新たなストーリーの構築を示唆。一方、史上3人目の偉業達成を逃したオカダは「G1は終わってもIWGPの戦いは終わっていない。借りは返す」と、直接対決で敗れている丸藤正道、石井智宏、バッドラック・ファレへのリベンジを誓った。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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