【DDT】飯伏が半年ぶり復帰戦で大暴れ 涙の復活勝利

高木裕美

スワンダイブ式蒼魔刀でイサミを撃破

スワンダイブ式蒼魔刀で熱戦にケリ 【横田修平】

 メインイベントのKO−D無差別級選手権試合では、HARASHIMAが王者・木高イサミを破り、約1年ぶりに王座返り咲き。実に8度目の戴冠を果たした。両者は14年8.17両国大会でケニー・オメガを加えた3WAYマッチで対戦し、当時王者であったHARASHIMAが王座防衛に成功していた。
 いまやプロレスリングBASARAを旗揚げし、一国一城の主となったイサミは、HARASHIMAの機動力をそぐべく、ヒザに集中砲火。しかし、HARASHIMAも雪崩式リバースフランケンシュタイナーなどでダメージを蓄積させると、カウンターのハイキック、つるべ落とし。イサミも頭突き、ヒザ蹴りで意地を見せるが、HARASHIMAは今回の試合で2度も流れを変えてきた水面蹴りから蒼魔刀、スワンダイブ式蒼魔刀とたたみかけて、一気に勝負を決めた。

イサミを破り8度目のKO−D王座を戴冠したHARASHIMA 【横田修平】

「イサミ選手はビックリするぐらい強かった。勝てたのはちょっとの差」と薄氷の勝利を振り返ったHARASHIMAは、夏の両国、そして来年春のさいたまでも、自分がチャンピオンとしてメインを張ると宣言。まずは5日後の新宿FACE大会でいつでもどこでも挑戦権を行使するかつての仲間・大家健に対し、「熱い気持ちで向かってくるんで、自分もしっかりと迎え撃つ」と必勝を誓った。

佐々木&石川組がKO−Dタッグ奪取

竹下&遠藤の若手王者コンビを破りKO−Dタッグ王者となった佐々木大輔&石川修司 【横田修平】

 セミファイナルのKO−Dタッグ選手権試合では、佐々木大輔&石川修司組が、竹下幸之介&遠藤哲哉組を破り王座初戴冠。若さと勢いで向かってくる王者組に対し、佐々木のテクニック&石川のパワーで試合の流れをコントロールすると、15分過ぎには強烈なダブルインパクトが竹下に炸裂。石川が遠藤を場外へ追いやる間に、佐々木が変形ミスティカ式クロスフェースで竹下を仕留めた。
「DDTの未来」を標榜する2人を下した佐々木は「これが現実だ。このベルトはオレたちの手にある。そしたらまた、未来に戦おうじゃないか」と、現実を見せ付けた。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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