内藤がNJC初優勝 4.10両国でIWGP挑戦へ 失意の後藤がオカダと握手でCHAOS入り

高木裕美

NJC初優勝を飾った内藤。王者オカダの挑発を受け4.10両国でIWGPヘビー級王座挑戦へ 【横田修平】

 新日本プロレスの春のナンバーワン決定トーナメント「NEW JAPAN CUP 2016」優勝決定戦が12日、青森・新青森県総合運動公園 マエダアリーナで行われ、2919人を動員した。
 メインイベントの優勝決定戦では、内藤哲也が後藤洋央紀を破りNJC初優勝。4.10東京・両国国技館大会にて、オカダ・カズチカの持つIWGPヘビー級王座への挑戦が決定した。

矢野のお株を奪う急所攻撃で決勝へ

矢野のお株を奪う急所攻撃から、わずか152秒で勝負を決めた内藤 【横田修平】

 内藤は準決勝で矢野通と対戦。もっかG1で2連敗中の矢野は、内藤がスーツを脱いでいる途中で奇襲を仕掛けると、その後も急所攻撃からの丸め込みを狙っていくが、内藤は冷静に対処。レフェリーを巻き込んでその策略を打ち破り、矢野のお株を奪う急所打ちからのジャックナイフ式エビ固めで3カウントを奪取。最後までスーツを脱ぐことなく、わずか152秒で勝負を決めた。

後藤の大技を耐えデスティーノで熱戦にケリ

後藤の大技を耐えた内藤は必殺デスティーノで3カウント奪取 【横田修平】

 そして迎えた優勝決定戦。十分にスタミナの残る内藤は、雪崩式フランケンシュタイナー、グロリアなどを繰り出すと、背水の陣で臨む後藤の雪崩式牛殺し、昇天・改といった大技をカウント2でクリア。さらにロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのセコンドを介入させて後藤のペースを乱し、ドラゴンスープレックス、デスティーノと一気にたたみかけて勝利を奪った。

挑戦拒否一転、オカダの挑発に「やってやるよ」

オカダは4.10両国での挑戦を拒否する内藤を「ビビんなよ」と挑発 【横田修平】

 優勝トロフィーを受け取った内藤は、「オレの答えは、I、W、G、P、オカダだ!」と指名するも、挑戦の時期については「オレのタイミングで挑戦する」と、4.10両国大会でのタイトル戦を拒否。だが、オカダに「内藤さん、ビビんなよ。あっという間に終わらせてやるから。内藤さん、お疲れ様でした」と挑発されると「そんなに両国でオレにベルトを渡したいのか。チャンピオンのリクエストだからさ、両国でやってやるよ。4月の両国まで、トランキーロ、焦るなよ」と、笑いを浮かべ、上から目線で言い放った。

【横田修平】

 NJC初優勝にも「消化試合にしては楽しませてもらった」と余裕たっぷりの内藤は、「オカダ、そんなに両国でオレにベルトを渡したいか? きっちり、もらってやるよ」と、20代の時には成し得なかった、悲願のIWGP王座初戴冠にも自信をみなぎらせた。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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