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選手がチャレンジを使う最大のメリット
杉山愛コラム「愛’s EYE」
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ビデオ判定はフェアなシステム

チャレンジシステム導入で選手にもたらされたものとは?
チャレンジシステム導入で選手にもたらされたものとは?【写真:ロイター/アフロ】

 ホークアイ(ビデオ判定)によるチャレンジシステムが導入されてちょうど10年になりました。導入の時は、自分でホークアイを使ってみたくてワクワクしたのを覚えています。最初に「チャレンジ」を宣言したときは、きっと顔がニコニコしていたのではないでしょうか。


 それ以前は、判定は主審と線審の判断でしたから、ミスコールがなかったとは言えません。大事なところでそれがあると、選手はどうしても引きずってしまいます。それが勝敗を左右することも、多かれ少なかれあったはずです。


 ですから、導入によって気持ちを切り替えやすくなったことが選手にとって一番大きかったと思います。明確にビジュアル化されるので、微妙な判定でも納得しやすいのです。時々、納得しにくいこともあるにはあるのですが、映像で見せられてしまうと納得せざるを得ません。ですから、全体的にホークアイは、テニスというゲームにとってとてもフェアなシステムだと思います。ただ、導入後、線審のプレッシャーは大きくなったかもしれませんね。


 実際、ラインにほんの1ミリくらい乗っている映像が映し出されたりすると、見ていた選手の間で「エーッ?」という反応が起きることもあります。「ホント?」というような判定結果も、ないといえばウソになるでしょう。それでも、切り替えがしやすいということに尽きると思います。以前は微妙な判定で選手自身が「あれミスコールだよ」と思ってしまい、次のポイントに入っても引きずって、そこから自分のリズムが狂ってしまうこともあったはずです。それが解消されたのは大きいでしょうね。


 もちろん、会場の大画面で見られるので、選手と観客、テレビ観戦の視聴者も含め、スリル感を一緒に味わえるのは楽しいですし、テニス観戦のエンターテインメント性が高まったのは間違いありません。観客が選手にチャレンジを促す場面も時々、見られますね。

“反対派”フェデラーも活用

 一方で、選手の間ではチャレンジをうまく利用するという考え方が定着してきたように感じます。その一人がロジャー・フェデラー(スイス)です。


 彼は最初、システム導入にアゲインスト(反対)な立場でした。“テニスは人間がやるものだから”というのが理由です。ですから今も、どこかチャレンジに頼っていないようにも見えますが、少し時間を取りたいという時にはこれをよく使います。ですから、チャレンジの成功率自体は低いでしょうね。彼のように、時間を使って切り替えるためにチャレンジを利用するケースはすごく増えてきたように思います。


 ただ、マッチポイントがチャレンジで終わると、観客の方たちは微妙な感じになってしまいますね(笑)。選手も最後のポイントがチャレンジで決まると、どう喜んでいいのか戸惑っている姿を見ることがあります。

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