クラブが中里崇宏に期待を込めて託した6 横浜FCの背番号にまつわるストーリー
特別な意味を持つようになった6番
昨シーズンは20番をつけていた中里崇宏。今季からは6番を背負う 【(C)J.LEAGUE PHOTOS】
クラブ創設からの背番号「6」をたどってみると、これまでに9人の選手がそのユニホームを身にまとった。その顔ぶれといえば、山口素弘(解説者)や太田宏介(フィテッセ/オランダ)などの日本代表選手や、最近では高地系治(FC岐阜)、西嶋弘之(ギラヴァンツ北九州)、中島崇典(ガイナーレ鳥取)などがいる。その番号を今季から担うのが中里崇宏だ。
卓越したテクニックと非凡なセンスが特徴の高地は、歴代の6番の中でも背負った期間が最長(2010〜13年)で、横浜FCの6番といえば、彼のイメージが強い人も多いかもしれない。
また、昨季6番をつけた中島は、新体制発表会で「6番/中島」の名前が呼ばれた時、会場がその日一番の大きな歓声に包まれた。その様子から、サポーターたちにとってもこの「6」という番号が、このチームの中で何か意味を持つ番号となっていることを感じた一幕だった。
当時、中島は6番をつけたことについて「(山口)素さんが僕をこのチームにまた呼んでくれたのに、何も恩返しができなかった。6番はその素さんが現役時代にここでつけていた番号でもあるし、去年までつけていたヒロくん(西嶋)も人間的にとても素晴らしい選手。僕もそんな選手たちに追いつけるようにと思って、今年からつけさせてもらうことにしました」と語っていた。
いつからか、「横浜FCの6番」はサポーターにとっても、選手の中でも、とても意味のある番号という位置付けになっているようだ。
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