【新日本】棚橋、無念の撃沈…オメガが新IC王者に君臨 

高木裕美

タッグ奪回へBCが新メンバー投入予告

真壁のキングコングニーから本間のこけしでベルト死守 【横田修平】

 セミファイナルのIWGPタッグ選手権試合では、王者組の真壁刀義&本間朋晃組が、前王者組のカール・アンダーソン&ドク・ギャローズ組を返り討ちにし、初防衛に成功。試合後、バレットクラブのタマ・トンガが王座挑戦を表明し、「パートナーはバレットクラブの新メンバーだ」と、新戦力の加入を示唆した。

 1.4東京ドーム大会のリマッチとなったこの一戦。挑戦者組は本間の右腕を徹底的に破壊する戦法に出ると、10分過ぎにはアンダーソンがガンスタン、旋回式ガンスタン。ギャローズが投げっぱなしパワーボム。アンダーソンがブラディーサンデーと一気にたたみかけるが、必殺のマジックキラーは真壁が阻止。本間もこけしロケットで合体攻撃を阻止すると、真壁が本間の顔面を張って気合を入れ、アンダーソンに合体のこけしインパクト。さらに真壁のキングコングニードロップから本間がこけしでフィニッシュを決めた。

アンダーソンとギャローズが意味深の一礼

WWE移籍の噂のあるアンダーソンとギャローズはリング上で深々と一礼 【横田修平】

 試合後、トンガが「おまえはオレの友達を打ちのめした。オレに挑戦させろ」と、新メンバーとの挑戦を訴えると、真壁は「エブリタイム、エブリウェア、ノープロブレム!」と、いつでも、どこでも受けて立つと宣言。一方、この試合を最後に米国WWE移籍の噂もあるアンダーソンとギャローズは、リング上でバレットクラブの仲間たちと拳を合わせると、深々と一礼してリングを降りた。

初防衛のKUSHIDAがG1出場をアピール

セコンドの介入、毒霧攻撃にも負けずジュニア初防衛に成功したKUSHIDA 【横田修平】

 IWGPジュニアヘビー級王者のKUSHIDAは、BUSHIを退け初防衛に成功。ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの内藤哲也、EVILが試合に介入し、事実上の1対3のハンディキャップ戦を強いられた上、2度に渡る毒霧で視界を奪われながらも、BUSHIのマスクに手をかける狂気を見せ付けると、必殺のMXをカウント2ではね返し、逆に掟破りのMXで反撃。セコンドの田口隆祐らがロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの2人を場外に足止めする間に、ホバーボードロックでギブアップ勝ちを収めた。
 リング上から「最高です、新潟。新日本ジュニアを最高のものにします!」とアピールしたKUSHIDAは、バックステージでは、自分が過去に2度勝利しているオメガがメインで自分がセミ前という待遇に不満をぶつけ、「今年のSUPERJrで優勝したら、ジュニア代表としてG1に出たい」と野望を明かした。

矢野&ブリスコ兄弟がベルト奪回

バレットクラブを破りNEVER6人タッグに返り咲いた矢野&ブリスコ兄弟 【横田修平】

 NEVER無差別級6人タッグ選手権試合では、前王者組の矢野通&ジェイ・ブリスコ&マーク・ブリスコ組が、バレットクラブのバッドラック・ファレ&高橋裕二郎&タマ・トンガ組を倒し、わずか3日で王座返り咲きを果たした。
 11日の大阪大会で新王者となったバレットクラブだが、矢野への合体攻撃を狙おうとしたところ、ブリスコ兄弟がファレとトンガの足をつかんで阻止。孤立した裕二郎を矢野が急所蹴りから裏霧で丸め込み、3カウントを奪った。

悩める後藤にオカダが再びラブコール

改めて後藤をCHAOSに勧誘したオカダだったが… 【横田修平】

 大阪でIWGPヘビー級王座防衛に成功したオカダ・カズチカが、改めて後藤洋央紀をCHAOSに勧誘。しかし、後藤は握手を拒否し、無言で立ち去った。
 後藤は大阪の白武者スタイルとは違う、通常のコスチュームで6人タッグ戦に出場。オカダの指名を受けて先発するも、明らかに覇気がなく、オカダのビッグブーツであっさりとダウン。石井智宏のエルボーにもわずか一撃でダウンし、パワーボムもキックアウトできず。これにはたまらず、パートナーの柴田勝頼もキックで喝を入れる。
 その後もまったくいいところがなく、オカダのカウンターのドロップキックのエジキとなり、パートナーを見殺しに。試合後、IWGP王座を肩にかけたオカダが右手を差し出し、「後藤さん、元気ないっすね。そんだけ元気がないなら、いっそのことCHAOS入ったらどうですか?」と改めてCHAOSに勧誘するも、後藤は握手に応じることなく、リングを降りた。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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