原川力「非常にうれしくて達成感もある」 五輪最終予選 イラク戦後、選手コメント
後半アディショナルタイムに劇的決勝ゴールを挙げた原川(7番)は、「6勝して五輪に行くことにこだわる」と試合後に早くも次戦を見据えていた 【写真:長田洋平/アフロスポーツ】
日本は前半26分、久保裕也のゴールで先制に成功するも、前半終了間際の43分に同点ゴールを許してしまう。後半は立ち上がりからイラクに押し込まれる展開になるが、粘り強く守り切ると、延長戦に突入するかと思われた48分、こぼれ球を拾った原川力がエリア外から左足でミドルシュートをゴール右に突き刺し勝ち越しに成功。劇的な決勝ゴールで、リオ五輪出場権を手にした。
試合後、決勝ゴールを挙げた原川は「緊張したがうまく抑えて枠に入ってくれた」と得点シーンを振り返り、「目標を達成できたことが非常にうれしくて達成感もある」と五輪出場を喜んだ。また、「6勝して五輪に行くということにこだわっていきたい」と決勝への意気込みを語った。
日本は30日に、同じアブドゥラー・ビン・ハリファ・スタジアムで韓国代表との決勝戦に臨む。
原川力(川崎フロンターレ)
(決勝点のシーンは)緊張したが、うまく抑えて、枠に入ってくれました。(あの時間帯、前に出ていたが)どんどん相手が間延びしてくれていましたし、セカンドボールを拾えるようになったので、一つ前のポジションを取ってもいいかなと思っていました。
(ゴールシーンは)ボールが転がって来てくれました。クロスを上げた後に僕と(遠藤)航君の前に(ボールが)落ちて、そこで拾われるのが面倒くさかった。なのでそこにポジションをとっておこうと考えていたので、イメージ通りのところにボールが転がってきました。(ゴールが決まった瞬間は)やっぱり非常にうれしかったですし、目標を達成できたことが非常にうれしくて達成感もあります。ただ先を見なくてはいけないですし、(決勝も勝って)6勝して五輪に行くということにこだわっていきたいです。
(イラン戦と比べればボールをつなげていたが)サイドの選手がボランチのところに来てくれたり、スペースが作りやすかったです。特に左サイドは、(中島)翔哉が中に入ったり、ヤマ(山中亮輔)が高い位置を取ったりしていた。そういうポジショニングを生かせたと思いますし、左サイドの3人でもっと崩せたかなと思います。
(幼なじみの久保裕也との活躍だったが)ずっと一緒に小学校からやってきているので、そういう選手とこういう舞台でやれてうれしいですし、刺激を与え合いながら、もっと上の舞台で同じピッチに立ちたいです。
久保裕也(ヤングボーイズ/スイス)
「絶対に(クロスが)来ると信じていましたし、うまく走り込めたので、合わせるだけでした」とゴールシーンを振り返った久保 【写真:長田洋平/アフロスポーツ】
リオ行きを決めることができたのが一番うれしいです。最高ですね。ただ監督が言っていた通り、優勝が今大会の目標なのでしっかり最後に勝ちたいです。優勝と2位とでは全然違うと思うので、しっかり準備したいです。
(ゴールシーンは)絶対に(クロスが)来ると信じていましたし、うまく走り込めたので、合わせるだけでした。
(試合終了時は)うれしさの方が多かったですね。(原川も決めたが)すごくうれしいの一言です。僕のゴールはこれで(印象が)消えましたけれど、彼のゴールは良かったのでしょうがないですね(笑)。
(2人の出身地の山口県の関係者も喜んでるのでは?)2人が決められて良かったです。すごく変な感覚はしますが、やっていて楽しいです。やりがいはありますし。小学校の時は違うチームでしたが、トレセンなどで一緒にやっていましたから。(原川は)ずっとうまいですよ。昔からずっと、変わらずうまいです。