【UFC】ローラーが2度目の防衛戦に挑む! 逆境乗り越え王座をつかんだ“雑草魂”

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ヘンドリックスと再戦、ついに頂点へ

ヘンドリックスとの再戦で勝利し、初戴冠 【Zuffa LLC via Getty Images】

 14年12月に挑んだ王者ヘンドリックスとの再戦では、またも一進一退の大激戦が繰り広げられるも、2対1のスプリット判定でローラーが悲願の王座を奪取している。

 それから7カ月後の15年7月には初防衛戦に挑んだ。過去に打ち破ったマクドナルドと再び対戦したローラーはマクドナルドの打撃を受けて上唇に深い切り傷を負うなど、かなり追い込まれるが、最終の5ラウンドにマクドナルドの顔面にパンチをたたき込み、鼻骨を粉砕してTKO勝ち、初防衛に成功した。

初防衛戦ではマクドナルドの鼻骨を粉砕してTKO勝利 【Zuffa LLC via Getty Images】

 いつも見る者の魂を揺さぶるような大激闘を見せてくれるローラーに、今回挑戦するのは元暫定王者のコンディット。最近、ロンダ・ラウジーをノックアウトして女子バンタム級王者になったホーリー・ホルムをはじめ、GSP、元ライトヘビー級王者ジョン・ジョーンズら、多くの王者を育てたグレッグ・ジャクソン&マイク・ウィンクルジョンの弟子である。

 コンディットはこれまで“コリアン・スタンガン”キム・ドンヒョン、“英国の凶拳”ダン・ハーディー、ローリーらをKOしており、強烈なパンチとキックを持つ。15回のKO勝ちに加えてサブミッション勝利も13度ある、文字通りのオールラウンダーだ。12年11月に対決した正王者GSPとの王座統一戦では敗れたものの、GSPにハイキックをたたき込んでグラつかせるシーンもあった。ローラーにとって非常に危険な相手と言えるだろう。

 またも強敵を迎え、ローラーが2度目の防衛に臨む。今回も間違いなく大激戦になりそうだ。

(文:稲垣收/WOWOW UFC解説者)

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