【ノア】丸藤GHC奪回も杉浦がまさかの鈴木軍入り みのる、王座陥落もノア侵攻継続を宣言

高木裕美

石森がタイチのGHCジュニアV5を阻止

タイチのV5を阻止しGHCジュニア王座を奪回した石森太二 【横田修平】

 GHCジュニアヘビー級選手権試合では、石森太二がタイチのV5を阻止。グラビアアイドルのあべみほさんを従え、イチャイチャしまくるタイチに心乱されることなく、冷静に試合を進めると、タイチの凶器攻撃やセコンド介入もことごとくはねのける。タイチが川田式パワーボム、石森がアサイDDTと、それぞれの師匠を彷彿とさせる技も飛び出す中、石森が450°スプラッシュ2連発で勝利した。
 試合後、早くも拳王が「オレがノアのジュニアに明るい光を灯して、そしてさらに輝かせてやるよ」と王座挑戦を表明。これに対し石森も「ボロボロになったベルトをオレがもう一度、ジュニア最高峰の、光り輝くベルトにする」と、自らがベルトの価値を上げていくと誓った。

KES防衛で鈴木軍がヘビー級タッグを死守

KES防衛で鈴木軍はヘビー級タッグ王座を死守 【横田修平】

 セミファイナルのGHCタッグ選手権試合では、ランス・アーチャー&デイビーボーイ・スミスJr.のKESが、クリス・ヒーロー&コルト“Boom Boom”カバナのBIG in USAを退け5度目の防衛に成功。ノアの全王座奪回の野望を阻止した。
 BIG in USAは陽気なムーブと息の合った連係で観客を一気に味方につけ、試合を優位に進めるも、KE.Sの牙城は崩せず。カバナがキラーボムで戦闘不能に陥ったスキに、ヒーローをキラーボムからのダブルインパクト式ラリアットで沈めた。
 試合後、BRAVEの中嶋勝彦、モハメド ヨネが王座挑戦を表明。だが、アーチャーは「欲しければ獲りに来い! 同じことが繰り返されるだけだ! GHCタッグ王座はKESが永久に保持する!」と早くもV6を確信した。

桃の青春タッグが鈴木軍を返り討ち

鈴木軍を返り討ちにしGHCジュニアタッグ初防衛に成功した桃の青春タッグ 【横田修平】

 GHCジュニアタッグ王者となった原田大輔&小峠篤司の桃の青春タッグは、前王者組のエル・デスペラード&TAKAみちのく組のリマッチを退け、初防衛に成功。序盤に小峠がローンバトルを強いられる苦しい展開となるも、得意の連係でペースを握ると、TAKAを合体キックで場外へ追いやる間に、デスペラードをつかまえ、原田の片山ジャーマンスープレックス、小峠のキルスイッチとたたみかけてフィニッシュ。「今日ほど最高のパートナーを得たと感じたことはなかった。2人で勝利できたなって感じ」と笑顔を見せる小峠に、原田も「デスペラードをもう一回病院に送ろうと思っていたんで、年末年始、2人でお見舞いに行こうかなと思っています」と、完勝に手ごたえをつかんだ。

潮崎が握手を求めるも丸藤は拒否

潮崎は「ノアの力になりたい」と握手を求めるも丸藤は拒否 【横田修平】

 11月から古巣復帰を果たし、これがシングル4戦目となる潮崎豪は、マイバッハ谷口と一騎打ち。かつてはノアの次世代を担うエースとして期待されていた2人だが、いまや暴走鉄仮面となった谷口は、ゴングを待たずにさすまたで潮崎を捕獲し、そのままデッドリードライブ。しかし、潮崎はひるむことなくノータッチトペ、袈裟斬りチョップなどを繰り出すと、谷口のマイバッハプレスをヒザ剣山でブロックし、ゴーフラッシャー、豪腕ラリアットで決着をつけた。
「オレがノアを離れたその月日、マイバッハ谷口の歩んできた道をまったく感じなかった」と、谷口に辛口評価を突きつけた潮崎は、「ノアに戻ってはたけど、ひとりだから。誰かと組むというのは考えていないし、みんな絶対にオレに対していい感情は持っていないはずだから」と、自分が置かれている現状を冷静に見つめた上で、「ここに戻ってきてノアのリングに立つというのも運命。その運命の歯車をもっともっと動かす戦いをしていきたい」と、フリーという立場ながら、ノアの一員として戦っていきたい思いを吐露。メインイベント終了後には、新GHCヘビー級王者となった丸藤に握手を求めるも、拒絶され、無言でリングを立ち去った。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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