K-1 -55kg王者・武尊インタビュー「初防衛戦はアドレナリンが出まくる!」

K-1実行委員会

−55kg級王者・武尊がボンジョバーニと初防衛戦

11.21代々木大会で初防衛戦に臨むK-1 -55kg王者・武尊 【(C)K-1実行委員会】

 11月21日(土)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K−1 WORLD GP 2015 IN JAPAN 〜THE CHAMPIONSHIP〜」の−55kgタイトルマッチで挑戦者チャールズ・ボンジョバーニと対戦する王者・武尊のインタビューが届いた。
 4月の55kg級初代王座決定トーナメントを勝ち抜き王者となった武尊。9月の挑戦者決定戦でダニエル・ウィリアムスを1R豪快なKOで下したボンジョバーニとの初防衛戦に、目の前でKOシーンを見せつけられ「めっちゃテンション上がるし、アドレナリンも出まくると思います」と闘志を燃やしている。

ボンジョバーニのKOでテンション上がった

挑戦者ボンジョバーニに目の前でKOを見せつけられた武尊は「めっちゃテンション上がる」と闘志 【中原義史】

――テレビ東京で「新K−1伝説」がスタートして反響はありましたか?

 はい。今まで試合会場で声をかけてもらうことはあったのですが、普通に街中でも「K−1の武尊選手ですか? テレビ見ました!」と声をかけられるようになりました。

――地上波放送の影響の大きさを感じていますか?

 そうですね。今までK−1に興味がなかった人が「テレビでK−1を見て興味を持った」「たまたまテレビでK−1を見たけど、めちゃくちゃ試合が面白くてハマりました」と言ってくれて、それは僕がずっと求めてきたものです。そういう人が増えることは、すごくうれしいですね。

――しかも記念すべき初回放送が−55kg初代王座決定トーナメントでした。自分が優勝したトーナメントが初回放送に選ばれたこともうれしいですか?

 僕はもともと格闘技を見たことがないところから始まって、アンディ・フグさんの試合を見て「こんなに面白いスポーツがあるんだ!」と思ったことが格闘技を始めるきっかけでした。だから僕も格闘技を知らない人に一発でファンになってもらえる試合をしたいと思ってやってきたし、その僕の試合が『新K−1伝説』の第1回に選ばれたことはうれしいですね」

――武尊選手はKrushでチャンピオンになった頃から「いろんな人に自分のことを知ってもらいたい」と言っていて、K−1に参戦してもうすぐ1年になります。少しずつ夢が実現しているのではないですか?

 はい。でもまだ始まったばかりで、昔のK−1はこんなもんじゃなかったと思うし、僕は新生K−1で昔のK−1を超えたいと思っているんで、今の状況に満足はしていません。もっともっと僕たちでK−1の面白さを伝えていきたいです。

――そして初防衛戦では挑戦者決定戦でダニエル・ウィリアムスをKOしたフランスのボンジョバーニと対戦することになりました。あの挑戦者決定戦を見て、どんなことを感じましたか?

 チャールズ選手が強いというのは事前に聞いていました。でもダニエル選手は直接試合を見たことがあって、パワーもあるし、相手がやりにくい間合いに持ち込んだり、そういう攻撃を出すのが上手い選手だと思っていたんです。そのダニエル選手に圧倒的に勝ったので、チャールズ選手は本当に強いなと感じましたね。

――武尊選手の想像以上にボンジョバーニが強かったわけですね。

 映像で見た限り、ガツガツとパンチで前に出て圧力で勝つタイプだと思っていたんですが、あの試合では右フックのカウンターでダウンを取って、ああいうパンチも打てるんだなと思って勉強になりました。

――ボンジョバーニがあれだけ劇的なKO勝利で挑戦者になって、リングサイドで試合を見ていて燃えてくるものはありましたか?

 めちゃめちゃテンションが上がりましたね。あの試合をリングサイドで見ていて「俺、コイツと戦いたい!」と思いました。以前、Krushのタイトルマッチの時に挑戦者決定戦で大滝裕太選手がKO勝ちしたことがあったんですけど、挑戦者決定戦でKO勝ちされると、すごくテンションが上がります。もしドロドロの試合を目の前で見せられたら「コイツとやるのかよ……」と思っちゃうのですが(苦笑)、チャールズ選手はあれだけいい勝ち方をしてくれたんで、絶対面白い試合になると思います。僕はそういう試合の方がやっていて楽しいんですよ。相手のパンチを一発でももらったらやばいけど、こっちのパンチが一発でも当たれば終わる。そういう間合いで試合ができるのはめっちゃテンション上がるし、アドレナリンも出まくると思います。

「K−1=武尊」と言われるような存在になりたい

――ボンジョバーニ戦へ向けて、どんなことを意識して練習していますか?

 基本的な練習内容は変えないですけど、チャールズ選手は一発があって前に出てくる選手なので、カウンターは有効だと思います。チームドラゴンにはカウンターの技術が高くて、カウンターが上手い選手が多いので、カウンターを磨こうと思います。

――武尊選手が喫している一敗がサウスポーの選手で、武尊選手はサウスポーが苦手と言われていますが、次のタイトルマッチを含めると3試合連続でサウスポーと対戦することになるんですね。

 実はそうなんですよ。サウスポーの選手に負けたあと、去年の11月に大雅と戦うまでサウスポーと試合をしたことがなくて、自分の中で「俺ってサウスポーが苦手なんじゃないか?」と思っていたんです。でも大雅に勝って、それからサウスポー対策の練習を続けて、トーナメントでは瀧谷渉太選手と大雅に勝つことができて、少しずつサウスポーの苦手意識は克服できていると思います。

――ボンジョバーニとウィリアムスがインタビューで「K−1で−55kgの試合が組まれることは大きなモチベーションになっている」と話していました。武尊選手はチャンピオンとして「自分が−55kgを創っていく」「−55kgをもっと輝かせたい」という気持ちは強くなっていますか?

 挑戦者決定戦もKOで終わってくれて、今まで軽量級はKOが少ないと思われていたかもしれませんが、K−1の−55kgは全然そんなことはない。僕がそれを先頭で引っ張っていくつもりだし、そのためにも挑戦してくる選手を倒していくしかないと思っています。今までK−1で−55kgの試合が組まれなかったことには理由があると思いますが、僕がそれを覆して−55kgは面白いということを証明していきたいです。僕だけ見てもらえればK−1−55kgがどういうものか分かるよって。

――事実、K−1で−55kgがスタートして世界から強豪が集まってくるようになりました。武尊選手はそういう世界の強豪たちと戦っていきたいですか?

 昔から世界の強豪と戦いたいと思っていたし、日本人の強い選手を倒しつつ、世界の強豪も倒していきたいです。僕は“世界の武尊”になりたいんで。

――今大会は全4階級のタイトルマッチが並び、それぞれ比較される部分もあると思いますが、武尊選手はどんな試合を見せたいですか?

 僕がずっと言っていることですが、新しいK−1は今まで一番階級が多いので、その階級でチャンピオンになったとしても、まだチャンピオンじゃないという感覚もあるんです。だから全階級のチャンピオンの中で一番目立って、K−1全体、過去のK−1も含めて、武尊が一番かっこよかったなと思われる試合をしたいです。

――大会ポスターでも4大王者が揃って掲載されていますが、自分一人が主役として大きく扱われるようになりたいですか?

 そうですね。もちろんみんなで盛り上げるのは当然なんですけど……自分がその真ん中になりたい。「K−1=武尊」と言われるような存在になりたいです。

http://sports.yahoo.co.jp/photo/fight/all/dtl/1301/
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