ハリルホジッチ「リベンジのために戦う」 W杯予選 シンガポール戦前日会見

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できるだけ多くの点を取る姿勢が大事

ハリルホジッチ監督はラグビーW杯で南アフリカを破った日本代表を引き合いに出し、メンタル面の重要性を説いた 【スポーツナビ】

──前回の試合のリベンジということだが1−0で勝利すれば満足か?(シンガポール記者)

 まず勝たなければならない。最も大切なのは勝つことだ。ただ、われわれがより多くの点を取ることも期待している。そのために、確固たる決意とやる気を見せなければならない。そういったことを、私のチームには期待している。もっと向上しなければならない。得点を取れるのであれば、もっと取らなければならない。われわれの目的に対し、何をしなければならないかは知っている。最終予選に向けた、次の準備をしなければならない。相手はより強くなるので、そのための準備だ。強くない相手と対戦するときには、できるだけ多くの点を取る姿勢が大事だ。そして「もっといける」という気持ちが、選手やチームのモーターにならなければならない。できるだけ頻繁に攻撃をして、得点を奪いたい。それが私の哲学だ。ただし、サッカーで最も難しいのは点を取ることだ。


──日本を含めたアジアの国々はなぜ、先のW杯で悪い成績(グループリーグ敗退)だったと思うか。どういったところを向上させるべきだと考えるか?(オーストラリア記者)

 おっしゃるように、アジアの国々は前回大会で大した結果を出せなかった。W杯のレベルにある国々に対して、アジアはまだ対抗できるところまできていない。日本の前回大会の試合を見て、次のW杯に向けてかなりの情報を得ることができた。そのためには、まず予選を突破しなければならないのだが。

 選手には昨日、どのような分野でわれわれは向上しなければならないのかという話をした。われわれがどこで向上できるかについては、完璧に把握しているつもりだ。それはフィジカル面、タクティクス面、テクニック面、そしてメンタル面もある。それらをスピードをもって前に向けてプレーするということが大事だ。そういったところを向上させたい。第二段階に向けてトレーニングしなければならない。

 このチームのクオリティーも短所も把握している。たとえばメンタル面。日本は相手をリスペクトし過ぎではないか。自分自身に自信が足りていないのではないか。先日、日本のラグビーの話をした。ラグビー日本代表のスタッフの話も読んだが、彼らは(W杯で)南アフリカに勝利するために6カ月の準備をした。そこで(エディー・ジョーンズ)ヘッドコーチが言ったのは「われわれは、この世界一のチームに勝つぞ」ということだった。そういったメンタル面も非常に重要な要素で、結果として彼らはものすごいことをやってのけた。

 これは日本サッカーにも、非常に良い事例となる。W杯はこのチームにとっても非常に良いテストになる。ここで、メンタル、フィジカル、タクティクス、テクニック、すべての準備がハイレベルでなければ(グループリーグを)突破することはできない。その点において、アジアは少しレベルが低いのではないか。ただオーストラリアは、フィジカル的には問題なさそうに思うが、他のことを向上させなければならない。日本については、私はいろいろなことを把握しているが、すべてを発見できたわけではない。ただ、このチームにはクオリティーがあることが分かってきたし、短所も把握している。その上で、われわれはW杯の準備をしている。あと数年、トレーニングを積まなければならない。

 W杯に向けては、4年かけて準備しなければならない。1カ月ではない。私自身の計画は把握しているが、そういったことを昨日は選手にも話をした。W杯に向けて準備することは、私はすでに経験がある。グループリーグ3試合の準備。それに関しても6カ月準備した。

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