第2戦を取ったほうが有利はウソ!? 日本シリーズにまつわる記録集
これが日本一の重圧か最終戦はビジター有利!?
だが過去の日本シリーズではこの“地の利”がはっきりとは発揮されていない。2014年までの389試合で、本拠地球団は198勝184敗7分けの5割1分8厘である。しかし、この試合で決着がつく第6、第7戦では本拠地球団の勝率は4割台。本拠地ファンの声援がかえって選手を硬くさせるのだろうか。【B表参照】
表B:ホームチームの回戦別成績 【BBM】
表C:先に3勝し逆転負けしたチーム 【BBM】
第5戦でも巨人に1回表に3点を先取されたが、7回2点、9回1点で追いつき、10回裏にピッチャーの稲尾和久のサヨナラ本塁打で2勝目。これで完全に勢いづいた西鉄は舞台を平和台から後楽園に移した第6、第7戦で中西太が2ラン、3ランを連発して第4戦から4連勝を飾った。
さあ、ソフトバンクとヤクルトによる今年の日本シリーズはどんな展開になるのだろう。こういった過去のデータとも照らし合わせながら見てみるのも、日本シリーズ観戦をより奥深く、楽しくしてくれるに違いない。
<文・千葉功(プロ野球アナリスト)>