二冠ミッキークイーン大外枠も勝因の1つ 牝馬の時代後継へ、浜中「特別な馬」
ミッキークイーンにも自分にも100点をあげたい
愛馬を絶賛する浜中(右)だが、その好騎乗ぶりも見逃せないところだ(左はゲストプレゼンターのラブリさん) 【スポーツナビ】
「馬群を割るまでは馬にすごくストレスがかかっていたと思いますし、これまで経験したことがないくらいタイトな位置だったので、戸惑いやツライ部分もあったと思います。それでも、馬群を割ってからはもう一段ギアが入った。厳しい競馬をさせてしまったので、ミッキークイーンには悪いことをしたなと思いますが、その分、大きな勲章も取れました。頑張ってくれてありがとう、という気持ちです」
最後は必死すぎてフォームがバラバラになってしまった、と自身の騎乗に関しては苦笑いの浜中。それでも「ポテンシャルがなければあの競馬はできない」と、最高のパートナーに再び称賛の言葉をかける。だからこそ「このレースはミッキークイーンにも自分にも100点をあげたい」と大きな笑顔を見せた。
記録尽くめの秋華賞にふさわしい女王
次走は未定ながら、牝馬の時代を継承するような走りを牡馬相手にも見せてほしい 【スポーツナビ】
「これからもっとGIタイトルを増やしていきたいと思っている馬。古馬牝馬、男馬といっしょに走ることになると思うので、今後は厳しいレースになると思いますが、彼女とならもっと頑張っていけると思います。自分にとっても特別な馬。それだけのポテンシャルを持っている。牡馬相手でも期待しています」
節目の第20回目、秋華賞史上最速ペース、レースレコード、同レース史上初の大外枠からの勝利、さらにはこの勝利がディープインパクト産駒JRA重賞通算100勝目など、終わってみれば記録尽くめとなった今年の3歳牝馬最後の一冠。ミッキークイーンは、そんな記録に残る秋華賞にふさわしい女王と言えるだろう。“牝馬の時代”の正統後継者へ、古馬牝馬・牡馬との戦いが今から楽しみでならない。
(取材・文:森永淳洋/スポーツナビ)