K-1木村ミノル“喧嘩腰”で1RKO予告 17歳・平本バッサリ「彼に勝ち目はない」
9.22平本戦へ気迫十分の公開練習
K-1タイトルマッチ前哨戦となる平本戦へ気迫の練習を公開した木村ミノル 【(C)K-1実行委員会】
試合まで約2週間、木村が気迫十分の練習を公開した。メニューはいつも通り、シャドーボクシングとミット打ちを3分1Rずつ。しかしシャドーでは目の前に対戦相手がいるかのような鬼気迫る表情で連打を繰り出し、続くミット打ちでも矢口哲雄トレーナーの持つミットにワンツー、右フック、左ボディー、左フックを次々と叩き込み、ジム内に快音を轟かせた。
どう頑張っても勝てない相手がいることを見せつける
今回の平本戦は「あくまで通過点」と余裕の発言 【(C)K-1実行委員会】
この日はボクシング用のシューズを履いてシャドーとミット打ちを行ったが、これはパンチ強化のためのもの。「シューズを履くと足のグリップの感覚や足腰のバランスがよくなる。パンチを打つ感覚の中のレベルアップのために履いている」と説明する木村は「パンチの技術はめちゃくちゃ上がっています。キレもスピードもパワーも上がって、テクニックが伸びているのが分かる」と自信たっぷりに語った。
対戦相手が平本に決まるまで、約1カ月ほど相手が決まらない中で練習を続けてきた木村。しかし「いつも勝ちたくて必死にトレーニングしているし、今後を見据えて必死にやっている。毎日が充実しています」と対戦相手に関係なく己を磨き続け「相手が決まれば(相手のイメージが)鮮明になるけど、やっていることは変わらないし、気持ちも変わらない。強くなるために必死にやっていたから相手が決まっても変化はない。いい意味で今は成長するのみ。それを意識しているから、相手が決まっても気持ちに変化はい」とぶれることなく準備を続けてきた。
今回はプロ3戦・17歳の平本が相手ということで、木村曰く「カードが決まった時のインパクトや反響は今まで一番あった」。キャリア・年齢で差がある相手を迎え撃つことになり「周りからは『なんでそんな相手なの?』とか『勝って当然でしょ?』とプレッシャーをかけられることも多い」というものの「そういうプレッシャーはスルっといなして、そこまでプレッシャーを感じることなく楽しくやっています。いい意味でプレッシャーを感じて、それを上回ってやろうと思います」と気負いはない。
K−1オフィシャルHPのインタビューで「今回の試合は喧嘩」と語っていた木村は「高校生相手にボクシングしてもしょうがないから、今回に限っては喧嘩腰でバンバン楽しく殴り合いをします」とニヤリ。いつもは相手の攻撃をもらわずに、相手をコントロールして倒すことを信条としている木村だが「それをやったら圧勝に終わるんで、ちょっとは見せ場を作ってやろうかな、と。一つの見せ場として喧嘩腰でいきます。パフォーマンス的にも面白くしてやりますよ」と普通に試合をしては相手にならないと言わんばかりに続ける。
さらに平本の「K−1に“絶対”はない」という発言を伝え聞き、木村は「“絶対”はありますよ、普通に。格闘技人生の中でどう頑張っても勝てない相手がいることを見せつけます」と平本の言葉を完全否定。「絶対、俺には敵わない。判定で何をどうやっても絶対勝てない。彼に勝ち目はない。絶対にない」と番狂わせが起きる可能性はゼロだと言い切った。
平本戦をクリアすれば、K−1 WORLD GP−65kg初代王者ゲーオ・フェアテックスへの王座挑戦に大きく前進する。木村は今回の試合を「あくまで通過点。分かりやすく言えば世界タイトルマッチの前哨戦」と位置付け「勝って当たり前の試合をどう料理して、いいものを見せるかが自分に課せられていること。調整試合というとあれだけど、お客さんが楽しく見ることが出来る調整試合にします」と王座挑戦へのステップにするつもりだ。
一般のファンを熱狂させるのは俺以外にいない
終始自らの勝利を信じて疑わない言葉を続けた木村だが「もちろん(平本のことは)舐めてないですよ。これだけ必死にやっているんで。今までで一番追い込んでいるので、どう倒すかを見てもらいたい。1RでKOします」と油断や気の緩みはない。“戦慄のブラジリアンフック”は後楽園ホールでもさく裂するか?
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