守護神サファテ、成功率100%の神業
鷹詞〜たかことば〜

セーブシチュエーションでは無失点

今季のサファテは内容の伴った成績を残している。セーブシチュエーションでは失点ゼロ。パーフェクトな守護神として君臨する
今季のサファテは内容の伴った成績を残している。セーブシチュエーションでは失点ゼロ。パーフェクトな守護神として君臨する【写真は共同】

 もはや神の領域といっても過言ではない。福岡ソフトバンクのリリーフエース、デニス・サファテの活躍があまりにすさまじい。


 成功率100%の守護神だ。今季49試合3勝0敗31セーブ、防御率0.91(8月24日現在)。この成績だけでも立派なのだが、その投球内容をひもとくと素晴らしさが一層際立つ。登板した49試合のうち失点を許したのはわずか4試合(計5失点)で、そのいずれも4点差がついた場面での登板ばかり。つまり、セーブシチュエーション(最終回3点差以内など)では失点ゼロ。抑え失敗どころか、相手にホームすら踏ませないパーフェクトな仕事を見せているのだ。


 今季が来日5年目。メジャーリーグでは通算92試合で投げて防御率4点台の右腕は、2011年に広島のユニホームに袖を通した。1年目から35セーブを挙げる活躍を見せるも、2年目は故障もあって不本意な成績となり退団。13年の1年間は埼玉西武で中継ぎ、抑えとして投げて9勝1敗10セーブの成績だった。昨年からソフトバンクでプレーしており、昨季は64試合7勝1敗37セーブ、防御率1.05で日本一の原動力となる活躍を披露した。

連続イニング奪三振記録を更新中

 昨シーズンも守護神と呼ぶにふさわしい投球を見せていたが、今季は成績も内容もそれ以上である。


「第一に日本に長く住んでいることで環境や文化の違いに慣れたことがあると思います。西武時代は故障もなく、自分の調子自体も良かったと思いますが、ホームの西武ドームが夏場は非常に暑くて苦労しました。その点ではヤフオクドームはすごく環境が良くて投げやすい。また、監督やコーチ、チームメイトからの信頼も感じているので自信にもなっています。気持ちの充実という面も大きいですね」


 現在は日本記録を継続中でもある。8月2日の西武戦(西武プリンスドーム)、4対3とリードした9回に登板。1アウト後に対するは秋山翔吾だが、150キロ超の豪速球で簡単に追い込んでみせる。勝負球も152キロのストレートだ。リーグ屈指の好打者のバットが空を切った。この空振り三振で、5月8日の東北楽天戦から29イニング連続で奪三振をマーク。これが02年に張誌家(西武)が作った日本記録を上回ったのだ。


「でも、僕自身は三振を狙っているわけじゃない。キャッチャーがいいリードをしてくれている結果。僕の仕事は3つのアウトをとること。三振はおまけみたいなものだよ」


 記録は現在「34イニング」まで伸びている。

田尻耕太郎
田尻耕太郎

 1978年8月18日生まれ。熊本県出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。2002年卒業と同時に、オフィシャル球団誌『月刊ホークス』の編集記者に。2004年8月独立。その後もホークスを中心に九州・福岡を拠点に活動し、『週刊ベースボール』(ベースボールマガジン社)『週刊現代』(講談社)『スポルティーバ』(集英社)などのメディア媒体に寄稿するほか、福岡ソフトバンクホークス・オフィシャルメディアともライター契約している。2011年に川崎宗則選手のホークス時代の軌跡をつづった『チェ スト〜Kawasaki Style Best』を出版。また、毎年1月には多くのプロ野球選手、ソフトボールの上野由岐子投手、格闘家、ゴルファーらが参加する自主トレのサポートをライフワークで行っている。

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