守護神サファテ、成功率100%の神業=鷹詞〜たかことば〜
アリゾナでの知られざるエピソード
昨季は疲労から終盤に苦しんだが、今季その心配はなさそうだ。「余計なプレッシャーもない」と自信をのぞかせる 【写真は共同】
彼らからは「アリゾナ出身のサファテが日本で活躍しているのは、われわれとしても誇りに思えること」という賛辞の言葉も送られた。
また、サファテはゴンザレス氏についての思わぬエピソードを披露してくれた。
「彼がかつてアリゾナでレストランを開いていて、僕の妻はそこでアルバイトをしていたんだ。たまたま僕の親友も働いていた。そこで紹介されて、彼女と出会ったんだ。お店でね。それを彼に話したら、『そうか! でも、あの店は6カ月で閉めたんだ』と笑っていたよ(笑)。わずかな期間の店だったかもしれないけど、僕にとっては素晴らしい出会いをくれたお店なんだよ」
自信満々「余計なプレッシャーない」
昨シーズンの秋以降、サファテは疲労の色が濃くなり苦しんだ。ソフトバンクが最後に苦戦を強いられた1つの要因にもなった。だが、今季は自信たっぷりな表情でこう語る。
「昨年は移籍1年目でひたすら一生懸命やるしかなかった。今年は自分のペースでやってこれているし、余計なプレッシャーもないからね」
また、今季の開幕直後のタイミング。サファテは同僚のスタンリッジとともに、それぞれの自身の成績に連動して、東日本大震災復興支援財団へ寄付を行うことを発表した。
「妻と前々から何かできないかという話はしていました。4年が経過してもまだ苦しんでいる人がたくさんいますし、復興もまだまだ終わっていません。その中で自分たちが何か力になれれば、日本への恩返しになるかなと思い決めました」
サファテは1セーブにつき10万円、スタンリッジは1勝につき20万円を寄付することにしている。