宮間あや「やれることは全部やれた」 女子W杯 帰国会見後の選手コメント

スポーツナビ

岩渕真奈(バイエルン・ミュンヘン/ドイツ)

決勝では悔し涙を流した岩渕(先頭)だが、W杯でのゴールは「自信になった」と語る 【写真は共同】

「大舞台での1点は自信になった」

 最低限やらなければならないのが、今のブームをピークにしないことだと思っています。この先、リオ(五輪)もありますけれど、20年に東京五輪があるので、そこに向けてというか、先を見据えてやっていきたいです。

(途中出場が多かったが)スタメンで出ていたらとは思いましたし、出るつもりでこの大会に臨んでいたので悔しかったです。けれど、違う立場で割り切ってできたというか、限られた時間の中でやり切れたのは良かったと思います。(ゴールは自信になった?)そうですね。大舞台での1点は自信になりました。

(決勝での涙は)悔しかったから。このメンバーでやる最後の試合でしたし、立ち上がりでけっこうやられましたけれど、それ以外ではやれることもあったし、あそこまで点差が開く内容でもなかったので悔しかったです。(今大会で学んだことは)最後の決勝もそうですけど、全員で気持ちをひとつにして戦うのは、なでしこの良いところだと思います。

(今後伸ばしていきたいことは?)もっとドリブルができるようになりたいですし、1人でフィニッシュまで持っていける技術を身につけたい。あと、しっかりスタートからやりたいです。

川澄奈穂美(INAC神戸)

川澄(右)は「悔しいと思い続けられる限りは頑張りたい」と気持ちを切り替えた 【写真は共同】

「悔しさがあるからまた頑張れる」

 やっぱり負けてすごく悔しかったですし、こういう悔しさがあるからまた頑張れると思うので、悔しいと思い続けられる限りは頑張りたいと思います。(大会を通してどういう意識を持っていたのか)サッカーというのは味方がいて相手がいて、ボールが動いてというスポーツなので、めまぐるしく状況が変わります。そういった中で自分がやりたいことはありますけれど、それだけではなくチームに必要なことを考えてプレーをしていたつもりです。そういった意味では、相手が変わっていく中でもチームとしていろいろ感じながらできたと思います。

(具体的には)例えばオランダ戦、オーストラリア戦でいえば、相手のシステム上、自分が中に入ってプレーした方がサイドバックが上がりやすかったりとか、前を向いてターンしてボランチやトップ下のような役割がやりやすかったので、分析したときも感じましたし、実際にピッチに入ったときもそういうプレーを多く出せたと思います。イングランド戦では、どちらかと言うとワイドでのプレーの方が多かったのかなと思います。

(4年前と比べて)4年前は初めての世界大会だったし、雰囲気をつかみながらやっていたと思います。今回の方がいろいろ経験させてもらって、落ち着いた状態で大会に挑むことができました。心身ともに充実した世界大会だと思います。

(今回の準優勝を受けて)なでしこリーグにも目を向けてくれる人がいると思います。4年前のように、初めは興味本位でもいいので足を運んでいただき、そこで「また見に行きたいな」というようなプレーをすれば、必ずファン層の拡大につながると思います。現役選手としてできることは、100%のプレーを見せることだと思うので、それをやり続けていきたいです。

有吉佐織(日テレ・ベレーザ)

「近賀さんの存在があったからこそ頑張れた」

 いろいろな経験をさせてもらいました。決勝は何もできなかったんですけれど、それは次に生かしてまた頑張りたいと思います。(帰国してみてどういう気持ちか?)今は日本に帰ってきてホッとしています(笑)。本当にたくさんのファンやサポーターの方が空港に来てくださって、「おめでとう、お疲れ様」と声をかけてくださったので、元気をもらったというか救われています。

(自分の成長を感じられた大会になったと思うが)自分らしくプレーできたかなと思います。いつも通り楽しんでプレーできたのが良かったです。(自分らしくプレーできるようになったきっかけは)去年は代表で多くのチャンスをいただけたのですが、なかなか自分の思ったようなプレーを出せなかったんです。それでも、こういった経験を生かして、ちょっとずつですが積み上げてきたものが最終的に今回、結果として表れたのかなと思います。

(同じポジションの近賀ゆかり選手への思いは)近賀さんは私にとって憧れの選手ですし、見習いたい選手でもあるので、今大会も含めていろんなアドバイスをいただいていましたし、たくさん話す機会もありました。私がスタメンとして出ることになっても、近賀さんは温かい言葉やアドバイスをくれたので、近賀さんの存在があったからこそ自分は頑張れましたし、こうやって思い切ってプレーできました。本当に感謝したいと思います。

(フットサル場で働いていることが話題になったが、今後はどうするのか)まだ分からないですが、職場では楽しくお仕事させていただいているので、気に入っています。(次の出勤は)来週の火曜日の予定です。日曜日は試合があって、月曜日はオフになるので。日曜日は出られるかは分からないですが……。(リオ五輪に向けての課題は)まずは今大会できたことと、決勝で負けた米国との差を自分の中でも整理したいと思っています。

岩清水梓(日テレ・ベレーザ)

大会を振り返っても決勝しか思いつかないという岩清水。「今はゆっくり考えたい」と語った 【写真は共同】

「今はゆっくり考えたい」

(大会)全体を振り返っても、決勝しか思いつかないです。いろいろな人から励ましの声をいただいたのですが、もらうたびにつらいなと。今はゆっくり考えたいと思います。良い意味ですぐにリーグがあるので、切り替えていきたいです。チームメートに会ったらムードを変えて頑張りたいと思います。みんなの顔を見るのが楽しみですし、そこまでには自分も切り替えた顔で会わなければいけないなと。(今後の代表に対する考え方は)まだちゃんとは考えられていないです。

安藤梢(フランクフルト/ドイツ)

初戦のスイス戦でけがをした安藤は「最高の仲間と戦えたことを誇りに思う」と話した 【写真は共同】

「最高の仲間と戦えたことを誇りに思う」

 個人的にはけがでピッチに立てなかったのは悔しいですが、もう一度、決勝に連れてきてくれた最高の仲間と戦えたこと、そういう仲間とやれたことを誇りに思います。

(負傷した時は?)この大会に懸けていたので、けがで離脱というのは想像もしていなかったし、悔しかったです。そういう時に仲間が元気づけてくれました。いつも声をかけてくれたし、帰るまでみんな気にかけてくれて、自分が前を向くようにしてくれました。手術の時も、みんなのメッセージが入った動画を送ってくれて、いつも一緒に戦っている気持ちになれました。

(今後について)まずはけがを治して、応援してくれている皆さんに元気な姿をお見せしたいです。その先に五輪があると思いますが、まずはけがの回復ですね。骨がくっつくのは個人差もあるんですが、このけがの場合は全治3カ月と言われています。リハビリは日本でします。みんなのおかげで、けがをする前よりも強くなって戻ろうという気持ちになっています。

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