本田圭佑「ブーイングはやさしいくらい」=W杯予選シンガポール戦後、選手コメント

スポーツナビ

長谷部誠(フランクフルト/ドイツ)

引いて守る相手をまたも崩しきれず、長谷部は課題を痛感した 【写真:長田洋平/アフロスポーツ】

「最後の部分で何かが足りない」

 ブーイングは当たり前のことだと思いますし、僕たちにとってこういうゲームで点が取れないのは、初めてではない。監督にとっては初めてかもしれないですけれど、アジアカップでもそうだったし、W杯のギリシャ戦でもそうでした。もちろん相手のオーガナイズされた守備も良かったと思いますけれど、その中でもこれだけのチャンスがあったのに決められなかったというのは、何度もやってきたことなんで、重く受け止めなければならない。最後の部分で何かが足りないのを痛感します。

(監督からはどんな言葉が?)相手が引いてくるのは分かっていたので、サイドから攻めることと、シンプルなプレーでスピードを上げていくことです。前半は良かった部分もあったんですけれど、点が入らないと丁寧に行きすぎるというか、考える時間が長くなってしまいました。

 相手の守備の仕方は非常に良かったと思います。それを差し引いても、もう少し攻撃のバリエーションというか、引かれた相手に対して、センタリングを簡単に上げすぎていたり、もう少し崩してから行っても良かったのかもしれない。そこは、まだまだだと思います。

原口元気(ヘルタ・ベルリン/ドイツ)

慣れないポジションでの出場に、原口は難しさを感じていた 【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】

「W杯予選の難しさを感じた」

(柴崎)岳のポジションにそのまま入ったので、ボランチの少し前ぐらいのポジションに入りました。監督の指示としてはパスを散らしながら、チャンスがあればどんどん入っていくようにと求められました。難しかったですね。

(練習はしてない?)ボランチはしてないです。トップ下でずっとやっていました。バランスを崩すなと言われたんですけれど、サイドに散らした時にそのままさらにサイドを回ってパスを受けたりしても良かったかなと思っています。バランスを崩すことにチャレンジした方が良かったと思います。

(浦和レッズ時代のホームである埼玉スタジアムに戻ってきたことについて)ピッチに入った瞬間はうれしかったですし、やってやろうという気持ちで入りました。初めてW杯予選に出て難しさを感じましたし、前半を外から見ていてもそれは思っていました。

大迫勇也(ケルン/ドイツ)

積極的な動き出しを見せるも、大迫はボールを引き出すことができなかった」と語る 【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】

「ボールを引き出すことができなかった」

(良いタイミングで動いても、パスが出て来ない場面があったが?)それは数多くありましたし、動き出しは意識していました。なかなかボールを引き出すことができなかったですし、足元ばかりになったのが点を取れなかったひとつの要因だと思います。

(終盤は前線に人数をかけていたが?)センタリングに対して両サイドも中に入ってきていたので、すごく窮屈になったというか、なかなかスペースが生まれなかったです。勝負するボールも、ヘディングで競り合うボールがあっても良かったと思うし、セカンドボールを狙えるように、一回そこで勝負させるようなボールがもう少しほしかったですね。

槙野智章(浦和レッズ)

槙野は課題としてシュート精度を挙げ、その言葉を何度も繰り返した 【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】

「シュート精度に尽きる」

 1点入れば2点、3点と入っていたと思います。今日のゲームに関してはどこを否定するわけでもなく、シュート精度に尽きると思います。

(前半は縦パスを入れることができていたが、そのあとが崩せなかったことについて)中を固めた相手に対して強引に突破しようとした場面があったと思います。もう少しワイドにサイドを使うとか、後半の終盤はクロスからチャンスができていたので、前半からもう少し横幅を使うことが大事だったと思います。

 初戦の難しさは分かっていました。試合後、監督や選手たちと「次にしっかりつながるゲームだったし、アウェーでシンガポールからしっかり勝ち点3を取って帰ろう。まだまだ終わったわけでも、負けたわけでもないので、下を向く必要はない」という話をしました。

 やるべきことは、みんなやりましたし、悲観する必要はないと思います。何度も言いますが、最後のシュート精度に尽きると思います。内容はそんなに悪くないと思いますし、監督の目指すサッカーは要所、要所で出せたと思います。

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