余裕のあるエントリー、豪華なコース設定 LAマラソンを走るべき10の理由<前編>

南井正弘

3.有名な観光地も通るコース設定

まだ若干暗いなか、ロサンゼルス・ドジャースの本拠地であるドジャースタジアムをスタート 【南井正弘】

 LAマラソンはかつて野茂英雄も在籍した大リーグの強豪、ロサンゼルス・ドジャースの本拠地であるドジャースタジアムをスタートし、サンタモニカがゴール。

 映画の都として知られるハリウッドのスターの手形が埋め込まれたチャイニーズシアター前や、有名ブランドのブティックが立ち並ぶビバリーヒルズのロデオドライブもコースの一部。映画やテレビ番組の頻繁に登場する風景を走ることができるのは嬉しい限り。

 誰もが知っている通りを開放しているという点では、ニューヨークシティマラソン以上にインパクトのあるコース設定といえるだろう。

有名な「HOLLYWOOD」の看板の見える風景を走るランナーたち 【南井正弘】

チャイニーズシアター前を走るランナー。誰もが知っている世界的な観光地を走ることができるのもLAマラソンの大きな魅力だ 【南井正弘】

ゴールもこれまた著名なサンタモニカ。コース設定の豪華さなら、ニューヨークシティマラソンにも負けていない! 【南井正弘】

4.絶え間ない沿道の応援

自分たちの知り合いだけでなく、すべてのランナーを応援し続けるのがアメリカンスタイル! 【南井正弘】

 ニューヨークシティマラソンの300万人近い応援にはかなわないが、LAマラソンも応援が途切れる箇所が少ない点がランナーには嬉しいところ。応援者も知り合いだけを応援するのではなく、全ランナーが応援対象で、「オシッコを少し漏らしちゃった人は、こっちに向かって微笑んで!」とか「温かいビールあります!」といったユーモラスな手作りサインボードを作り、ランナーと一緒に楽しんでいるところが米国らしい。

心が折れかけたランナーには音楽の力は何物にも代えがたい! 【南井正弘】

5.充実したエイドステーション

オフィシャルのエイドステーションで水を手渡すボランティアスタッフ。他の大会と比較してかなりフレンドリーな雰囲気 【南井正弘】

 どちらかいうと気温が高いなかで行われる大会なので、水やスポーツドリンクを提供する公式のエイドステーションの数も多い。それに加えて各企業が提供する飲料や食品、エナジージェルも豊富。さらにまったくの個人でこれらを提供している箇所も少なくないので、水分不足やお腹が空いて走れなくなるという心配は少ない。

例年よりも高い気温(摂氏30前後)となったために、ボランティアはこんな特別サービスも実施 【南井正弘】

ハイスクールのチアガールによるフルーツのサービス 【南井正弘】

こちらの女性が配っている一瞬サラミのように見えるのはTwizzlerというお菓子の一種。コレが大好きな米国人は多いですが、ほとんどの日本人にとっては…… 【南井正弘】

<後編に続く>

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著者プロフィール

フリージャーナリスト。1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツブランドのプロダクト担当として10年勤務後、ライターに転身。スポーツシューズ、スポーツアパレル、ドレスシューズを得意分野とし、『フイナム』『日経トレンディネット』『グッズプレス』『モノマガジン』をはじめとしたウェブ媒体、雑誌で執筆活動を行う。ほぼ毎日のランニングを欠かさず、ランニングギアに特化したムック『Runners Pulse』の編集長も務める

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