太田宏介が語るリーガ、日本代表への思い 国際舞台で戦う子どもたちにエールを送る

情報提供:WOWOW

2015東京国際ユース(U−14)サッカー大会アンバサダーの北澤豪がFC東京の太田宏介にインタビューを行った 【画像提供:WOWOW】

 世界14都市のサッカーエリートが東京・駒沢オリンピック公園総合運動場に集まり、しのぎを削る「2015東京国際ユース(U−14)サッカー大会」。5月1日の開幕を前に、大会アンバサダーの北澤豪が、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督率いる新生日本代表にも選出されたFC東京・太田宏介へのインタビューを実施。大会に臨む選手たちに向けたメッセージはもちろん、好調を維持するクラブや日本代表としての思い、そしてレアル・マドリー優勝を期待する太田ならではのリーガ・エスパニョーラの魅力を語ってくれた。

FC東京が好調な要因

今季のFC東京はフィッカデンティ監督のもと、“相手の長所を消しながら少ないチャンスで点を取って勝つ”ことが徹底されている 【写真:アフロ】

 J1ファーストステージ第5節終了時点で10年ぶりの首位に立ち、現在も上位をキープするFC東京(第6節終了時点で5位)。不動の左サイドバックとして攻守に渡り多大な貢献を果たす太田は、「去年から継続している“相手の長所を消しながら少ないチャンスで点を取って勝つ”ことが徹底されてきています。全員が高い競争意識とモチベーションをもって練習に取り組めていますし、今の結果に誰一人満足はしていません。監督が言うように、後々の結果を考えることなく、目の前の試合に集中できています」と、好調なチーム状況を語った。

 FC東京は14年シーズンよりイタリア籍のマッシモ・フィッカデンティを監督に招へい。イタリアといえば世界随一の『堅守』で名高いが、監督も選手たちに高い守備意識を要求している。「紅白戦も監督が一番理想とするのは0−0で終わる試合です。素晴らしい攻撃で点を奪っても、それに対して褒めるよりもまず失点したことを指摘する。長いシーズンでは苦しい時期もあると思いますが、点が取れなくても相手に勝ち点3を与えない、“負けないサッカー”を意識して戦っていきたい」と確立されたチームスタイルを話してくれた。

昨年のブラジル戦で得たもの

昨年のブラジル戦は、太田にとっては新しい目標ができたきっかけの試合になった 【写真:ロイター/アフロ】

 そんな太田は、北澤からの「どの海外リーグが一番好きか」との問いに対し「リーガ・エスパニョーラです」と即答するほどのリーガファンだ。

「試合はレアル・マドリーとバルセロナを中心によく観ますが、僕が好きな選手はレアルのマルセロですね。彼の左足でのボールの持ち方が好きで、参考にしています。ちょっとボールを置く位置や角度を変えるだけで、難しいプレーをいとも簡単にやってのける。彼は常にリラックスしていてサッカーを本当に楽しんでいる様子が魅力ですね」

 太田と言えば、昨年の10月14日にシンガポールで開催されたブラジルとの親善試合(0−4)に先発出場し、世界の第一線で活躍する名手らのすごみを体感している。「グラウンドが悪い中でも、相手は僕たちよりもミスが明らかに少なかった。中盤でボールを持っているときはそれ程プレッシャーを感じなかったけれど、ポゼッションをしているだけでは勝てないと感じさせられました。ネイマールも自分のタイミングになるとスピードが上がって、点を取ってしまうといった印象です」と、話してくれた。

「あの試合を経験できたことで、このままではまずいと感じました。その差を埋めるには、所属クラブでの一日一日の練習に対して意識をどれだけ高く持てるかだと思うので、新しい目標ができた良いきっかけとなった試合です」

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