フルマラソンで自己記録を出すポイント 上達のコツ直伝!シリーズ 第15回

ACS編集部

POINT(3)女性にはホットジェルがオススメ

 女性は特に体調が変化しやすく、レース当日にも関係してきます。そこで大平さんがよく使っているのが“ホットジェル”。レース前にお腹が痛くなったりしやすいので、お腹から腰回りに塗って走ると、自然と動きがよくなるとのこと。

 この“ホットジェル”は第14回のフルマラソンを完走するポイントでも寒さ対策として西田さんがオススメしていたので、ぜひ一度使ってみてください。

POINT(4)自分とリズムの合ったランナーを見つける

 レースでは1人で走るより集団で走った方が効果的です。ただ、集団の先頭で走るのではなく、誰かの後ろについて風の影響を受けないようにしましょう。この時、意識してほしいのが、歩幅とリズムが同じようなランナーの少しななめ後ろにつくこと。リズムがあわない場合は、足が絡まってコケてしまう危険があります。

POINT(5)不安材料をなくして、自信をもってレースに臨む

元世界陸上競歩代表の吉澤永一さん 【(c) Athlete Career Support】

 レース経験が浅いほど、当日までに不安を残してしまって、うまく走れないものです。吉澤さんの今までの会心レースを聞くと、「イメージ通り、計画通りに、順調に満足のいく練習ができた時はよいレースができ、その時は優勝しています」と答えてくれました。大会1週間前には、練習も体も心も不安材料をなくした状態でレースに臨みましょう。
 今回、3人のコーチが教えてくれたフルマラソンで自己記録を出すポイントは、アスリートとしての経験に基づきながら、誰でも実施できるものばかり。

 西田さんからは「自己記録は“出す”のではなく、“出てしまった!”という感覚でもいいと思います」とアドバイスをいただきました。さらに、記録に縛られすぎるとツラくなってしまうので、「心に余裕をもって、楽しみながら走ることを忘れないでほしい」とエールを送っていました。

 みなさんも、楽しく目標を設定しながら走りましょう!

西田ランニングくらぶ

「元気な社会を作る」というコンセプトのもと、3人の元トップアスリートたちがランナーをサポート。イメージは日本一ゆる〜い大人の部活動! とはいえ、それぞれが自分の目標達成のために焦らず、一段ずつしっかりのぼり続けるためのモチベーションサポートを行うなど、中身は充実している。クラブ活動を通じて、達成感や自信、体力、仲間を手に入れ、精神的にも肉体的にも元気になることを目的としている。

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著者プロフィール

元十種競技選手の奥山剛史が代表を務める、株式会社アスリート・キャリア・サポート。「スポーツはみんなを元気にする。」をコンセプトに、人とスポーツとの関わりをデザインし、躍動感あふれる社会をつくるためにさまざまなアイディアでスポーツを楽しみ愛する人を応援していきます

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