レース後の過ごし方で得する人、損する人 しっかりダメージ回復してこそ成功

青山剛

大会後2週間の「リコンディショニング期間」が重要

【青山剛】

 では、私が推奨するフルマラソン〜ハーフマラソン大会後2週間の過ごし方をご紹介しましょう(※そのシーズンで一番目標としていた大会を全力で頑張った場合)。

<大会直後>
 1時間以内に、アミノ酸系サプリ、アイシング、ストレッチをする。

<大会翌日>
 可能ならばプールに入って泳いだり歩いたりしてほぐし、ストレッチをしっかり行う。プールに入れない場合は、お風呂で半身浴などしてからストレッチ。また、痛みが出ているような場所はアイシングをしましょう。
<大会2〜3日後>
 走るトレーニングは控え、完全休養がベスト。また、スポーツトレーナーに診てもらい、大会での体の負担具合を知る。大会直後は興奮作用で疲労や痛みが感じづらくなっているので、この期間に体に耳を傾けること! この期間まではアイシングをしっかりとしましょう。

<大会後1週間>
 ダメージがヒドい場合は、走らずにプールトレなど。少し元気になってきたら、ランニングよりウォーキングで汗をかく。
<大会後2週間まで>
 徐々にジョギングレベルから走り始め「隠れ疲労・隠れ痛み」を確かめながら過ごす。

<大会後2週間以降>
 次の大会や目標に向けて、トレーニングをリスタート!

 この大会後2週間の過ごし方を「リコンディショニング期間」と呼び、体の回復、治療、チェック、次への準備とします。ここをしっかり過ごして心身ともに大丈夫であれば「成功」としましょう。

参考資料:「青山剛のスイッチ・ランニング(高橋書店)」(1月5日発売)
初心者〜初級者が正しい手順でランニングを上達していけるメソッドが満載です。

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著者プロフィール

元プロトライアスリート。大学時にプロ活動を開始し、1999年世界選手権日本代表に選出される。その後トライアスリート中西真知子選手のコーチとなり、指導者としての活動をスタート。同選手を2004年アテネ五輪出場に導く。現在は、ランニング、トライアスロン、クロストレーニングのコーチとして競技者から初心者、子供、タレントまで幅広く指導。著書に『ランニング・コアメソッド』『DVDパーフェクトストレッチ100』など多数。(社)日本トライアスロン連合強化チーム・指導者養成委員 元日本オリンピック委員会・強化コーチ

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