3年ぶりの戦いに戸惑い「なぜ今?」
イオが語る『紫雷姉妹対決』の本音
14日の「M.I.O」興行で『紫雷姉妹対決』に臨む妹・イオに、試合が決まってからの心境や本音を聞いた
14日の「M.I.O」興行で『紫雷姉妹対決』に臨む妹・イオに、試合が決まってからの心境や本音を聞いた【スポーツナビ】

 14日に東京・新宿FACEで行われるユニオン、OZアカデミー、WAVE、アイスリボンの4団体合同興行「M.I.O」。2回目となる同興行の最注目試合が、姉・紫雷美央vs.妹・紫雷イオによる『紫雷姉妹対決』だ。


 2007年3月のデビュー以来、『紫雷姉妹』として活動。華名を含めた『トリプルテイルズ』では、女子プロレス界の強力ユニットとして、多数の団体で活躍した。

 美央とイオの道が別れたのが11年。イオがスターダムへの参戦を表明して以降はほとんど接点を持つことがなく、12年1月に行われたユニオンでのアメリカスミックスドタッグ以来、リング上で交わることはなかった。


 今回スポーツナビでは、丸3年ぶりにリングの対角に立つことになった2人に単独インタビュー。まずは、いまやスターダムのエースとなった“天空の逸女”紫雷イオに、試合が決まってからの心境や本音を聞いてみた。

軽くは答えられなかった

最初にカードが持ち上がった時は戸惑いがあったという。そして試合が間近に迫った今も、まだ納得はできていない
最初にカードが持ち上がった時は戸惑いがあったという。そして試合が間近に迫った今も、まだ納得はできていない【前島康人】

――2月14日の『紫雷姉妹対決』が近づいてきました。最初に話が持ち上がったのが昨年11月、「M.I.O」の第2回開催発表会見の中で、美央さんの「紫雷イオとシングルマッチがしたい」という言葉からでした。その後、スターダムとしてロッシー小川社長とイオさんが応えるように声明を出しましたが、その時はどんな気持ちでしたか?


 実際びっくりしましたね。それまでずっと別のところで、それぞれの道を歩んできていて、それがそれぞれ安定して、確立してきた時期だったので。そういう時に突然、という感じがありました。


 発信方法が会見という形だったので、その場に自分がいなかったし、見てもいなかったし、美央も私が見ているという確証がない中で言ったと思うので、それが先にファンに広めるという手法だったのでびっくりでした。


――やっぱり「筋を通してほしい」という怒りもありましたか?


 よくよく考えたら、その通りですね。最初はびっくりという気持ちが強かったんですけど、やっぱり試合をしたいのなら、それなりの方法というか、手順があるわけじゃないですか?


 3年間別の道を歩んできて、私はスターダムのエースとして、スターダムを引っ張ってきた自信と責任感があります。「妹だから、お姉ちゃんだからやろうよ」ではなくて、そこはやっぱりスターダムの一選手としてオファーが欲しかったですね。


 なので、びっくりしましたと答えて、「オファーを待ちます」と伝えました。


――その後は美央さんが記者を集めてスターダム事務所へ訪問するという正式オファーがあり、最後はスターダムの後楽園大会(12月23日)で美央さんがリング上に上がり、イオさんに直接対戦要求をするという形でした。最終的には要求をのむ形になりましたが、拒否する理由はなかった?


 そうですね……。その間にもいろいろあって、話せば長くなるのですが(笑)。まずは向こうがボールを投げてきて、戸惑いました。受け取るのか、投げ返すのか。どうしようと思って、向こうがなぜボールを投げてきたのかが分からなかったし、やっぱり、なんだかんだ特別な思いがある相手なので。納得した上で試合をしたいというのがありました。


 でも、受ける受けないのやり取りはあったけど、「どうして?」というモヤモヤがあって、直接聞きたかった。でもそれがなかったので、変に伸びちゃったのかなと。本当はすぐに「やりましょう」で話が済むのに、そこが見えなかったから、どうなんだろうと。


 これがどうでもいい相手だったら、軽い気持ちで答えられるけど。そこがやっぱり美央だから、姉妹だから。こっちは感じてないけど、向こうは「壁があるから乗り越えたい。ぶっ壊してやりたい」と話すぐらいの気持ちがあるのに、戦う理由を知りたくて。特別な相手だからこそ、納得をしないと返せなかったんです。

試合に臨む前のテーマが見えない

――今は美央さんと対戦する意味を、どう納得しましたか?


 そこなんですよ。普通は試合に臨む前にテーマがあって、カードが決まるまでにテーマがあってが当たり前なんですけど、試合に向けて「こういう試合になるだろう」というのがぜんぜん見えてきません。まったく。


――今も納得はできてない?


 お客さんにあれだけアピールして、やるかやらないか引っ張って、やりませんでしたとなる野暮なことは言いません。もちろん断る理由もないですし。そこまでの経過の中で、お客さんに期待されているというのは、ちゃんと伝わっていました。望まれている試合だと。


 その気持ちに応えたいというのと、やっぱり姉だからという理由もありますけど、でもどちらも理由を裏付ける決定打ではないんです。


――確かに『なぜ今?』という部分が見えませんね。


 そうなんです! なぜこのタイミングなのかが見えませんでした。もっとほかのタイミングもあったかもしれないのに。突然感がすごくて、寝耳に水でした。


――会社の方針として、小川社長が美央さんにオファーを出すような形だったら、すんなり納得はできましたか?


 そうですね。納得もできますね。あと例えば、お互いデビュー10周年とかだったら意味がありますよね。もしくは後楽園ホールで自主興行をやりたいとか。


 でも今回は新宿FACEで4団体合同興行と。そうなると、「私、4団体関係ないじゃん」と。そういうところで、私の中にひっかかりはありますけど、試合までに埋まりそうにないですよね……。

スポーツナビ

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