スティーブ・ロスの陰ヨガクラスを初体験

猿渡由紀

【猿渡由紀】

スティーブ・ロスの所有するスタジオ、マハ・ヨガ 【猿渡由紀】

 ヴィンヤサ・フローやアシュタンガなど激しいスタイルのヨガを練習している人たちの間で、近年、少しずつ関心が集まっている陰ヨガ。定期的に陰ヨガのクラスを開いているスタジオは、昔からヨガ人気の高いL.A.にもそれほどないが、ごく稀に、L.A.で長年愛されてきたヴィンヤサヨガのインストラクター、スティーブ・ロスが、特別にこれを教えることがある。約1年ぶりに、ロス先生が自ら所有するスタジオ、マハ・ヨガで、特別クラスを行うというので、初体験してみることにした。

激しいヨガの合間に時々やると効果的

 ヴィンヤサのクラスは通常1回90分だが、このクラスは2時間。部屋は、定員の50人でいっぱいの状態だ。かつてミュージシャンだったロス先生は、ロックやポップスなど、自分でミックスした音楽を大音量でかけながら激しいヨガのシークエンスを教えることで有名だが、このクラスでは、心の落ち着く静かな音楽だけをかける。

 ヴィンヤサのようなヨガは“陽”で、筋肉に働きかけるのに対し、“陰”であるこのスタイルのヨガは、「もっと奥深い結合組織にまでリーチする」とロス先生。時々これを練習に組み合わせることで、よりスピーディに体の柔軟性が増していくのだそうだ。

 クラスはスローペースで、難しいポーズはない。自分ができるところまで曲げたり、伸びたりすればいいので、どんなレベルの人にもできる。前屈の時に、クッションなどのプロップ(補助具)を使い、その上に頭をつけている生徒もいたが、そんなふうに、やりやすい方法でやれば良い。

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著者プロフィール

月刊女性誌編集者を経て渡米。L.A.をベースに、ハリウッドスターのインタビューや映画の撮影現場レポートなどを、日本の雑誌、新聞、オンライン媒体に寄稿する。フィットネスへの関心も高く、渡米直後から毎日ジム通いを開始。ここ10年ほどはアシュタンガヨガに専念しているが、ワークアウトのトレンドはもとより、健康、運動一般に関する新しい情報には、常にアンテナを張っている

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