スティーブ・ロスの陰ヨガクラスを初体験

猿渡由紀

寝そべったポーズを長い間ホールド

【猿渡由紀】

 クラスはまず、立ったポーズでスタート。しかし、先生が最初に宣告したとおり、立ったポーズは、この1つだけだった。足を肩幅に開いて立ち、上半身を曲げ、頭を下げて長い間ホールドするシンプルなポーズだが、普段、こんなに長い間、この状態でいることはないため、しばらくすると、明らかに筋肉ががんばっているという感覚が走っていく。

 次は、脚をいわゆる女の子座りにした状態で仰向けに寝そべるポーズ。その後は、両脚を大きく開いた状態で座り、前屈した状態を保つポーズや、コブラのポーズ、鳩のポーズなどが続いた。時間はタイマーで計られており、音が鳴ったら、次のポーズに移る。ポーズによって、ホールド時間は3分から5分。最初はきつく感じるが、クラスが進むにつれて、長いホールドに少しずつ慣れてくる。
 それでも、あまりにストレッチがディープなので、1つのポーズが終わってさっさと次にいくのは難しい。ポーズから目覚め、体をもとの状態に戻してあげるために、数秒が必要だ。「長い間その状態でいるのだから、リラックスしてやるように」と、途中、先生は何度も生徒たちにアドバイスしていた。

クラス終了後も、しばらく体に余韻が

 締めのムービングメディテーションが終わり、2時間のクラスが修了した後は、疲労感こそなかったものの、明らかに「体を使った」という感じがした。その余韻は、その後もしばらく続いている。ストレッチの大切さはたびたび言われていても、2時間もかけて、ここまで深くストレッチすることは、なかなかないはず。普段ヨガをしない人も、機会があれば、これを試してみるといいかもしれない。

Maha Yoga

13050 San Vincente Blvd. #202 Los Angeles
http://www.mahayoga.com/

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著者プロフィール

月刊女性誌編集者を経て渡米。L.A.をベースに、ハリウッドスターのインタビューや映画の撮影現場レポートなどを、日本の雑誌、新聞、オンライン媒体に寄稿する。フィットネスへの関心も高く、渡米直後から毎日ジム通いを開始。ここ10年ほどはアシュタンガヨガに専念しているが、ワークアウトのトレンドはもとより、健康、運動一般に関する新しい情報には、常にアンテナを張っている

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