金蘭会・堀込「自分たちのバレーできた」 春高バレー女子 優勝監督・選手コメント

スポーツナビ

高校3冠を達成した金蘭会(大阪)の選手たち 【坂本清】

 全日本バレーボール高校選手権大会(春高バレー)の決勝が11日、東京体育館で行われ、女子は金蘭会(大阪)が大阪国際滝井(大阪)との大阪対決を3−0で制し初優勝。高校総体、国体、高校選手権の3冠を達成した。

 試合後の会見では、池条義則監督が「崩れずに自分たちのバレーがすべてできた」と語れば、キャプテンでMVPを獲得した堀込奈央も「自分たちのバレーができた。試合をしていてすごく楽しかった」と試合を振り返った。

 また、1年生ながらエースとして活躍した宮部藍梨は、「コートの中で声をかけてくださったので、とてもやりやすい環境でバレーをさせてもらいました」と、サポートしてくれた先輩たちへの感謝を述べた。

宮部「全力でバレーができた」

1年生ながらエースとして活躍した宮部は先輩への感謝を口にした 【坂本清】

池条監督 高校総体、国体と思ってみなかった日本一になれました。大会前から3冠と周りからも言っていただいていたのですが、それをできるだけ意識せずに一戦一戦、今日も1セット1セットと言い続けてこのような結果になったと思っています。今日の集中力はすごかったと思います。いつもであれば崩れるところがあるのですが、崩れずに自分たちのバレーがすべてできたと思います。

堀込(2番) 今日の試合はセンターコートでの試合ということもあり緊張しましたが、自分たちのバレーができました。試合をしていてすごく楽しかったです。

白澤明香里(1番) 今日は3年生と最後までバレーができて、センターコートで優勝できたことがうれしかったです。

小池杏菜(9番) 昨日からセンターコートに立って緊張したのですが、「みんなが輝く金蘭会」という全員バレーで勝てたのが良かったです。

宮部(5番) 初めての春高バレーで、センターコートも初めて立ってすごく緊張しました。先輩方がコートの中で声をかけてくださったので、とてもやりやすい環境でバレーをさせてもらいました。3年生とは最後の試合だったのですが、思い切り全力でバレーができてとても良かったです。

島田美紅(6番) 今までの試合とはまた違った緊張感を持って試合に臨みました。最初は足が動かなかったり、とまどった部分もあったのですが、途中からすごく楽しくプレーができて、3年とも最後が良い形で終われて良かったです。

丸尾遥香(3番) 昨日の準決勝ですごく調子が悪く、どうしようかと思いました。池条先生に、「もう一回最後のチャンスをやる」と言われて吹っ切れました。最後、良い形で終わることができて本当に良かったです。

服部愛果(4番) このメンバーでできる最後の試合で優勝という結果で終われたことがすごく良かったです。金蘭のバレーができたことも良かったと思います。

枝松佳奈(8番) 最後の春高バレーで、センターコートという最高の舞台に立つことができました。応援団も共に一丸となって戦えて良かったです。

「打倒、金蘭」に苦労した

大会MVPに輝いた堀込は、調子の良い選手にトスを集めることを意識していた 【坂本清】

――堀込に質問。MVPの感想を一言もらいたい。

堀込 自分がもらえるとは思っていなかったのでまさかという気持ちでした。びっくりしたのと、うれしい気持ちでいっぱいです。

――準決勝に比べてトスを散らすことができていたがどんな意図があったのか?

堀込 センターコートでの試合が2試合目ということで、スパイカーの緊張も和らいでいたのがあると思います。調子の良い選手を早く見いだしてトスを集めるようにしました。

――宮部に質問。エンジンの掛かりが遅かったが自分自身はどう感じていたのか?

宮部 3冠を意識しすぎて緊張していたので、スパイクが決まらず焦りがありました。後半からは先輩や仲間から声をかけてもらったので自分のプレーができたと思います。

――試合後の涙の理由は?

宮部 勝ったのもありましたが、3年生に支えてもらい、その3年生と試合をできるのが今日で最後だったので、寂しいという気持ちが大きかったです。

――服部に質問。序盤の活躍をどう感じていたのか?

服部 堀込が上げてくれたトスを自分が決めて周りを盛り上げようと思いました。そのために、しっかりとトスを呼んでいました。

――丸尾に質問。今日が最後のチャンスと言われて今日のプレー中の心境は?

丸尾 昨日とは違い、自分のプレーをすれば良いというふうに考えて試合に臨んだので、気持ちを楽にプレーできました。今日はいつもより良いプレーができたと思います。

――白澤に質問。今日のプレーを振り返ってどう思うのか?

白澤 堀込さんはトスを上げるときにいつもアイコンタクトをくれます。決めることよりも、堀込さんの気持ちのこもったトスを打ち切ることを考えていました。

――池条先生。3冠を達成した心境は?

池条監督 日本一なんて考えてもみなかったです。全国大会に出たいくらい。この子たちが僕の想いを超えていきました。その後、「打倒、金蘭」という言葉が聞かれるようになり、練習試合でも苦労しました。思うように勝てない。なので、一戦一戦やっていこうという話をしていました。
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