HARASHIMAが入江を下しV7に成功 竹下&遠藤の若き王者組がタッグ死守=DDT

高木裕美

KO−D無差別級王座V7を達成したHARASHIMA(右)は2.15たまアリで飯伏と防衛戦 【前島康人】

 23日のDDTプロレスリング本興行としては年内最終戦となる「NEVER MIND 2014」東京・後楽園ホール大会では、超満員札止めとなる2014人を動員した。メインイベントのKO−D無差別級選手権試合では、王者HARASHIMAが入江茂弘を退け7度目の防衛に成功。来年2.15さいたまスーパーアリーナ大会で、DDT総選挙第1位を獲得した飯伏幸太の挑戦を受けることになった。

蒼魔刀2連発で粘る入江を粉砕

蒼魔刀2連発で粘る入りを振り切ったHARASHIMA 【前島康人】

 チームドリフの盟友である石井慧介、高尾蒼馬の無念を背負って挑戦を決意した入江は、パワーファイトで王者を猛追。石井の必殺技であるニールキック、高尾のフィニッシュホールドであるジントニックを繰り出し、友の思いを叩き込み、さらにはビーストボンバー2連発。だが、HARASHIMAも反則のナックルパートを打ち込むと、得意のキックで入江を突き放し、蒼魔刀2連発で勝利。王者として年越し、そして、DDT初進出のさいたまでのビッグマッチに臨むことになった。

 DDT初の両国大会となった09年8.23両国国技館大会以来、約5年半ぶりの一騎打ちが決まった飯伏は「久しぶりだね」と笑顔であいさつ。HARASHIMAも笑顔で返しつつ、「最初の両国で負けた悔しさは忘れてない。借りは返す」とリベンジを誓った。

タッグV3竹下組は関本&岡林を迎撃へ

KUDO&坂口組を下しタッグV3を達成した竹下&遠藤組は2.15たまアリで関本&岡林と激突 【前島康人】

 KO−Dタッグ王者の竹下幸之介&遠藤哲哉組は、酒呑童子のKUDO&坂口征夫組を退けV3に成功。2.15さいたまでは、大日本プロレスの関本大介&岡林裕二という最強のチャレンジャーチームを迎え撃つことが決定した。
 新日本プロレスに移籍したケニー・オメガからDDTの未来を託された若き王者組は、挑戦者組の破壊力抜群の蹴りをひたすらに耐え抜くと、竹下がラリアット、ジャーマンスープレックスで坂口をフォール。関本、岡林との対戦を告げられると、 遠藤は「この2人より馬力をつけて防衛したい」、竹下は「関本大介をジャーマン で投げたいと思います」と外敵からの王座防衛に揺るぎない自信を見せ付けた。

飯伏対中邑がDDTで実現!? 

1.4東京ドームを前に、早くも飯伏vs.中邑の対戦が実現? 【前島康人】

 飯伏幸太、佐々木大輔のユニット「ゴールデン☆ストームライダーズ」の新メンバー最終オーディションでは、来年1.4東京ドーム大会を前に、早くも飯伏vs.中邑の対戦が実現。場内が「イヤァオ!」の大合唱に包まれた。
 オーディションには、新日本プロレスの中邑真輔のモノマネ芸人・中邑珍輔も参加。珍輔は超満員の観客を前に臆することなく中邑ムーブを炸裂。ダンボール製のIWGPインターコンチネンタルベルトを肩にかけ、赤いジャケットをひるがえし、腕をクロスさせて入場すると、コールに合わせてクネってみせる。飯伏を前にしても堂々とヴァイブレーションを打ち込むが、ボマイェはあっさり阻止され、シットダウン式ラストライドでそっとマットに落とされて無念の失格。新メンバーにはなれなかったものの、立ち去り際の「イヤァオ!」大合唱で観客のハートをつかんだ。

 アイアンマンヘビーメタル級王者LiLiCoが思わぬ伏兵に3カウントを献上。8.17両国国技館大会以来、4カ月に渡って保持していたベルトを失い、「嫌だーっ!」と泣き叫んだ。
 ベルトを失いたくないあまり、「ベルちゃん」こと元K−1ファイターのベルナール・アッカをボディーガードに雇ったLiLiCoだが、高木三四郎のベルト、そしてドラゴンリングインへの並々ならぬ執念に、アッカを代理人に立てての試合を承諾。アッカをサポートするべく、高木に対して豪快な急所打ちを繰り出すが、高木もアッカを急所攻撃からラ・マヒストラルで丸め込んで大逆転勝利。敗れてもなお、ベルトの返却を拒み続けていたLiLiCoだが、突如場内が暗転し、コーナーからヨシヒコがダイビングボディーアタックで3カウントを奪われると、なおも駄々をこねる中、アッカに担がれて強制退場となった。

LiLiCoが涙のアイアンマン王座転落

アイアンマン王座から陥落したLiLiCoは「嫌だーっ!」と号泣 【前島康人】

 アイアンマンヘビーメタル級王者LiLiCoが思わぬ伏兵に3カウントを献上。8.17両国国技館大会以来、4カ月に渡って保持していたベルトを失い、「嫌だーっ!」と泣き叫んだ。
 ベルトを失いたくないあまり、「ベルちゃん」こと元K−1ファイターのベルナール・アッカをボディーガードに雇ったLiLiCoだが、高木三四郎のベルト、そしてドラゴンリングインへの並々ならぬ執念に、アッカを代理人に立てての試合を承諾。アッカをサポートするべく、高木に対して豪快な急所打ちを繰り出すが、高木もアッカを急所攻撃からラ・マヒストラルで丸め込んで大逆転勝利。敗れてもなお、ベルトの返却を拒み続けていたLiLiCoだが、突如場内が暗転し、コーナーからヨシヒコがダイビングボディーアタックで3カウントを奪われると、なおも駄々をこねる中、アッカに担がれて強制退場となった。
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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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