怪物・野杁が仙台で復活のKO 女王・朱里、過去最強の挑戦者を退けV2=Krush
東北初のKrushで10カ月ぶりリング
10カ月ぶりの復帰戦をKO勝利で飾った怪物・野杁 【(C)Good Loser】
今大会には仙台在住のジム・選手はもちろん、東北地方出身のKrushファイターたちが対戦カードに名を連ね、青森出身の小比類巻貴之がPR大使を務めるなど、仙台ならではの大会となった。
ダブルメインイベントに組まれたのは野杁正明vs.緒方惇、そしてKrush女子タイトルマッチの王者・朱里vs.挑戦者グレイシャア亜紀だ。ダブルメインとは言え、タイトルマッチを押しのけてダブルメインの第2試合として最終試合に登場したのは約10カ月ぶりの再起戦となった野杁だ。
2月に大和哲也の保持するWBCムエタイインターナショナルスーパー・ライト級王座に挑戦して判定負けしたのを最後にリングから遠ざかっていた野杁だが、心機一転、活動の拠点を名古屋からK−1ジムEBISU小比類巻道場へと移し「僕はKrushに育ててもらった。復帰戦をやるならKrushでやりたかった」とKrush仙台大会で待望の復帰戦を迎えた。
圧倒的な強さを見せつけ復活アピール
Krush初開催の仙台で圧倒的な強さを見せつけ復活アピール 【(C)Good Loser】
いきなり強烈な右ハイキックを蹴って緒方を威嚇(いかく)すると、強固な両腕ブロックで緒方のパンチを跳ね返し、じりじりとプレッシャーをかけていく。そしてロープを背負った緒方のボディにヒザ蹴りをグサリと突き刺すと、スイッチが入ったように左右のパンチを打ち込む。ここは凌いだ緒方だったが、すぐに野杁は前に出て再びボディへのヒザ蹴りから怒涛の連打。最後は矢のような右ストレートで緒方の顔面を打ち抜いてダウンを奪う。
何とか立ち上がる緒方だがカウント内にファイティングポーズを取れなかったため、レフェリーが試合をストップ、野杁が圧倒的な強さを見せつけて再起戦をKO勝利で飾った。
打倒ゲーオ&K−1王座獲りに照準
打倒ゲーオとK−1王座獲りを目標に掲げた野杁 【(C)Good Loser】
そして野杁は新たな目標として初代K−1 WORLD GP−65kg王者ゲーオ・フェアテックスとの対戦をアピール。「今日の試合内容では僕が目標にしているゲーオまではまだ遠い。もっと毎日練習して精進して、ゲーオの相手は野杁しかいないと思われるところまで頑張ります」とファンに誓った。
バックステージでも野杁は「来年はどんどん試合が組まれると思うし、宮田さん(充Krushプロデューサー)は強豪を僕にぶつけてくれると思う」と強豪との対戦に意欲を見せ、改めて「来年中にゲーオに挑戦してK−1のベルトを獲りたい」と打倒ゲーオ&K−1王座獲りに照準を定めた。