怪物・野杁が仙台で復活のKO 女王・朱里、過去最強の挑戦者を退けV2=Krush

中村拓己

女子王者・朱里が無敗記録更新でベルト死守

過去最強の挑戦者を退け王座防衛に成功した女子王者・朱里 【(C)Good Loser】

 ダブルメインイベント第1試合では女子王者・朱里が挑戦者グレイシャアを退けて、2度目の防衛に成功した。

 女子プロレスラーとして活動する傍ら、プロ格闘家としても無敗の快進撃を続けている朱里。今大会では過去最強の挑戦者と目された“元女子キック3冠王”グレイシャアの挑戦を受ける形だったが、強じんなフィジカルと前に出る圧力で1Rからグレイシャアを攻め込む。リーチを生かした右ストレート、そして突き上げるようなヒザ蹴りでグレイシャアを攻め続け、最大3ポイント差をつけての判定勝利でKrushのベルトを守った。

 無敗記録を更新し、その腰にベルトが戻ってきた朱里だが「もっと印象に残る試合がしたかったです」と反省の弁。「もっともっと練習してKOしたかったです。もっといい試合ができるように、面白い試合ができるように成長していきます」とこれからも王者として進化し続けたいと話した。

仙台在住・東北出身選手たちが大暴れ

東北出身・中村は地元で劇的なKO勝利 【(C)Good Loser】

 今大会では仙台在住・東北出身選手たちがオープニングファイトから熱い戦いを繰り広げ、本戦全9試合中7試合がKO決着というKrushらしい激しい大会となった。

 セミファイナルではアマチュアボクシング出身で常勝軍団チームドラゴンの一員・中村圭佑が合計4度のダウンを奪う強打者ぶりを見せつけて東本央貴から劇的なKO勝利。

 試合後には「今日はKrushとして初の仙台大会、そして東北大会でした。東北には僕のように小さい頃から格闘技をやっている人間が多いのですが、試合をする場・発表する場がなくて辞めていく人が多いです。僕が東北地方のリーダーではないですけど、代表の一人としてまたKrushを東北地方に持ってこれるよう頑張ります」と東北出身者として東北地方の格闘技を盛り上げるとファンに誓った。

■「Krush.48 〜in SENDAI〜」
12月21日(日)宮城・仙台サンプラザホール

<ダブルメインイベント第2試合 Krush −65kg Fight 3分3R 3分3R・延長1R>
○野杁正明(K−1ジムEBISU小比類巻道場)
(1R2分50秒 KO)
●緒方 惇(チーム緒方)

<ダブルメインイベント第1試合 Krush女子タイトルマッチ 3分3R・延長1R>
○[王者]朱里
(判定3−0※30−28、30ー27、30−28)
●[挑戦者]グレイシャア亜紀
※朱里が2度目の防衛に成功

<セミファイナル −62kg契約 3分3R・延長1R>
○中村圭佑(チームドラゴン)
(2R1分1秒 KO)
●東本央貴(MADMAXGYM)

<第6試合 Krush −67kg Fight 3分3R>
○吉川英明(チームドラゴン)
(3R1分23秒 KO)
●YUUKI(鷹虎ジム)

<第5試合 Krush −58kg Fight 3分3R>
○小澤海斗(K−1ジムEBISU小比類巻道場)
(2R0分36秒 KO)
●リョータ(鷹虎ジム)

<第4試合 Krush HEAVYWEIGHT Fight 3分3R>
●訓―NORI―(チームペガサス)
(1R2分49秒 KO)
○菊地ヨックタイジム(ヨックタイジム)

<第3試合 Krush −60kg Fight 3分3R>
△剣闘士“俊”(チームペガサス)
(判定1−0※29−28、29ー29、29−29)
△佐藤公平(鷹虎ジム)

<第2試合 Krush −60kg Fight 3分3R>
○明戸仁志(K−1ジムEBISU小比類巻道場)
(1R2分58秒 KO)
●レッガラー・鉄(ヨックタイジム)

<第1試合 Krush HEAVYWEIGHT Fight 3分3R>
○TOMOKI(TEAM RED POINT)
(1R2分18秒 TKO)
●佐藤ヨックタイジム(ヨックタイジム)

2/2ページ

著者プロフィール

福岡県久留米市出身。プロレスファンから格闘技ファンを経て2003年に格闘技WEBマガジンの編集部入りし、2012年からフリーライターに。スポーツナビではその年の青木真也vs.エディ・アルバレスから執筆。格闘技を中心に活動し、専門誌の執筆、技術本の制作、テレビ解説も務める。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント