梅野副会長「FIBA中心に進めていく」=緊急理事会後、JBA会見

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梅野「新リーグ組織委員会は活動を中止する」

制裁の早期解除に向けて、総力を挙げて取り組むことを誓った梅野の副会長 【大島和人】

――タスクフォースにJBAから1人加わるということだが、梅野副会長が入るのか?

梅野 タスクフォースに入る人については、「こういう人が望ましい」ということを、昨日(バウマンが)JBAの別の者と話をしておりました。決めるのはお前たちだと。しかし「誰でもいいというわけではない」ということは申しておりました。経験豊富で、リーダーシップの取れる人で、それからタスクフォースにはそうそうたる人たちが入ってくるので、ちゃんと対応できる人を出してほしいということは言っておりました。

――バウマンは6月末にタスクフォースの作業を終えると言っていたが、どの段階まで進めば制裁が解除されるのかは確認したのか?

梅野 タスクフォースの下で動きますので、先ほど言った統合問題であるとか、構造改革といったようなものが、FIBAとしてOKとならない限りは(制裁を)緩めませんよと。だから6月に解除しますよ、ということではありません。

「日本で世界選手権もやったけれど、ごたごた続きで発展していない」と。「そのために日本はしっかり、10年20年先には立派にバスケットボールが発展した国になって欲しい。そのために僕たちは来たんだ」とのことでした。

 ワイスという財務部長、セントラルボードのメンバー(FIBAの主要メンバー)も一緒に入っておられます。とにかく精力的に、みんなで力を合わせて、6カ月で片付けようというようなことは今日も話していました。しかし、そこで6月に必ず(制裁が)解除されるかどうかは分からないです。

――タスクフォースが提言をまとめる作業を進め、同時進行で協会の改革も進めていけば、最短で6月の提言がまとまる段階で制裁が解除されることはあり得るという認識なのか?

梅野 その通りに認識をしております。統合問題などが、きちっと片付けばですね。

――これまでやってきた新リーグ組織委員会の活動は中断するのか? 

梅野 統一リーグの組織委員会(新リーグ組織委員会)は活動を中止します。タスクフォースが入ってきて、ビジョンに基づいて動いていくことになると思います。ですが、具体的に現時点でどうこうというのは、昨日の時点でありませんでした。

――基本的にはタスクフォースの決めたことをJBAが丸のみするという理解でいいか?

梅野 丸のみというわけには……。そこはタスクフォースには、いろいろな方が入られる予定だそうです。その中でいろいろと話し合われますでしょうし、日本の法的な問題もあります。タスクフォースが定款をいじるとか、いろいろなことが出てくるかもしれません。丸のみということは、ちょっと適切ではないかなと思います。

 JBAが機能不全に陥っている訳ではありません。通常の国内のことについては、事業計画に基づいて、どんどん進めていかなければいけません。あるいは強化についても、国外には出られないけれど、国内ではどんどんやって下さいということです。

――(リオ五輪予選に向けた)代表活動はこの状況でも通常通り進めるのか?

丸尾 強化の観点からは、「国内の活動はまったくちゅうちょなくやれ」ということです。国内でやる分にはきちっと計画通りに進めます。

梅野「JBAからタスクフォースに出す人選は1月の理事会で決める」

――タスクフォースに出すJBAからの人間は、いつまでにどうやって決めるのか?

梅野 今日の臨時理事会でその(JBAからタスクフォースにメンバーを出す)ことを皆さんに報告し、1月11日の理事会で決めますと伝えています。

――理事会で決まった“緊急対策本部”とは、何をやる組織なのか?

梅野 FIBAへの窓口を私1人ですべてできるということではありませんので、そこに専務理事などを入れて情報を収集したり、検討したりということです。ネーミングをどうしようかということで、緊急には違いないなということで付けました。タスクフォースが来たらいらないのかというと、私どもは辞意を表明したものの、統一の組織委員会などの財源問題であるとか、あるいはまとめとか、そういうことは進めています。そういうような組織です。

――先日言っていた総括するための組織とは別ということか?

梅野 別です。総括については、財務は財務の専門家がいますのでそちらでやります。まとめは第三者の方が2名入っていますので、第三者の方を中心に専務理事を入れ、どうして統合ができなかったのか? ということの、今までのまとめをしていただくということです。これも1月の理事会には間に合うようにやります。

――bjリーグ側は総括、まとめに入っているのか?

梅野 入っていません。しかし外部の調査に関しては河内(敏光)さん(bjリーグコミッショナー)に理事会の中で「できますか?」と聞いたら、OKということで、NBLもOKということでしたので作業を進めているところです。

 まとめの方は両方とも(NBLとbjリーグ)入っていなくて、組織委員会に入っていた2人と、チームから出ている方にヒアリングはすると――。bj側とNBL側から2人ずつ(組織委員会に)入っているので、聞き取ってまとめるということです。

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