【ノア】丸藤が杉浦を下しV5!次は小島が挑戦へ=小峠がJr王座初戴冠 拳王&大原は防衛

高木裕美

30分を超える打撃戦は丸藤に軍配

GHC王者・丸藤はタイガーフロージョンで30分を超える杉浦との死闘を制し、5度目の防衛に成功した 【横田修平】

 6日のプロレスリング・ノア「GREAT VOYAGE 2014 in Tokyo vol.3〜有明 冬の陣〜」東京・有明コロシアム大会では、GHC3大タイトルマッチなどが行われ、5800人を動員した。

 メインイベントのGHCベビー級選手権試合では、王者・丸藤正道が今年の「グローバル・リーグ戦2014」を制した杉浦貴を退け、V5に成功。次期挑戦者には新日本プロレスの小島聡が決定した。

 30分を超える打撃戦はまさに紙一重。丸藤のポールシフト、不知火・改に対し、杉浦もニーリフト、オリンピック予選スラムを炸裂。互いに手を繋いだまま何十発とエルボーを打ち合うと、丸藤が虎王2連発。さらに「今年の締めくくり」という思いを込めたタイガーフロウジョンでトドメをさした。

丸藤、次期挑戦者・小島へ「バカヤロー」

次期挑戦者となった小島が「いつもカッコつけやがって。テメェのこの化けの皮、はいちゃうぞ、コノヤロー」と宣戦布告 【横田修平】

 数々の激震に見舞われたノアを守ってきた者同士、戦いを通じて思いを確かめ合った丸藤は、杉浦に深く感謝。そして、早くも次の挑戦者となった小島と挑発合戦を展開した。

 小島の不意打ちのラリアットをかわした丸藤は、小島の「いつもカッコつけやがって。テメェのこの化けの皮、はいちゃうぞ、コノヤロー」という喧嘩状に、「おまえの方がカッコつけてるだろ、バカヤロー」と反論。「小島さんには壁になってもらった上で、必ず次の防衛戦ではオレが勝つ」と、史上3人目となるメジャー3冠獲得を狙う小島から、必ずノアの至宝を守り抜くと宣言した。

小峠がV7王者・原田から至宝もぎ取る

王座初戴冠となった小峠は「後輩に恥ずかしくないチャンピオンロードを歩んでいきたい」とリング上で決意表明 【横田修平】

 GHCジュニアヘビー級選手権試合では、小峠篤司が原田大輔を倒し、王座初戴冠。大阪プロレス時代の1年後輩が7度防衛していた至宝をもぎ取り、リング上で喜びを爆発させた。

 20分を超える激闘を制したのは、小峠の執念だった。ニーアッパー、片山ジャーマンスープレックスなどを繰り出してくる原田に対し、小峠はこれでもかとばかりに頭突きを連発。10発以上ぶち込んだところで、変形のキルスイッチでマットに突き刺し、3カウントをもぎ取った。

 念願のベルトを巻いた小峠は「まだまだふがいないかもしれないけど、後輩に恥ずかしくないチャンピオンロードを歩んでいきたい」とリング上から決意表明。BRAVEの盟友たちと歓喜にむせた。

拳王&大原は新日勢からベルト死守

前哨戦でライガー&タイガーの新日コンビに敗れていた拳王&大原のタッグ王者組だが、この日は拳王がタイガーをペナルティキックで沈めて王座防衛に成功した 【横田修平】

 GHCジュニアタッグ選手権試合では、拳王&大原はじめ組が、新日本プロレスの獣神サンダー・ライガー&タイガーマスク組を退け初防衛に成功した。

 前哨戦では大敗を喫した王者組だが、この日はベルトを持たずに入場して揺さぶりをかけ、すかさず奇襲を見舞うと、その後もマスクはぎや竹刀攻撃といった反則攻撃を連発。なりふり構わぬ戦法で勝利へのこだわりを見せ付け、拳王がタイガーをペナルティキックで沈めた。

 自分たちから指名した相手からベルトを守り抜いた拳王は「これからもどんどん仕掛けていく」と、攻めの姿勢を強行すると予告した。

ヤンキー二丁拳銃やFUNAKIがノア初参戦

大日本プロレスの二丁拳銃がノア初参戦。TMDKと好勝負を演じて、最後は握手で再戦を誓い合った 【横田修平】

 今大会には、個性的なレスラーたちがノア初参戦。今年の大日本プロレス「最侠タッグリーグ戦」で前人未踏の3連覇を達成した宮本裕向&木高イサミのヤンキー二丁拳銃は、TMDKのマイキー・ニコルス& シェイン・ヘイスト組と6人タッグで対戦。昨年のプロレス大賞で最優秀タッグ賞を最後まで争った者同士、実力伯仲の攻防を繰り広げ、試合後は互いに無冠ながら、ベルトを賭けての再戦を誓い合った。

 元WWEスーパースターのFUNAKI、スコッティ・2・ホッティは大歓声で迎えられると、ホッティの必殺技W.O.R.Mに観客も大興奮。勝利で飾ったFUNAKI組は「機会があればまた上がりたい」と再上陸を熱望した。
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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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