安楽智大「160キロの夢を達成したい」 プロ野球ドラフト2014会見要旨

構成:スポーツナビ

木製バットがへし折れるくらいのストレートを

――誰からも認めてもらえるように、とありましたが、投手としての理想像があったら教えてください。

 今まで高校時代は理想のピッチングといえば、ピンチになれば三振を取って負けない投手と思っていました。プロになってもその理想は変わりませんが、正直そんな甘いものではないと思いますし、これからは相手もプロ野球選手ですが、バックの方もプロ野球選手なので、皆さんを信じて1つのアウトを必死に取っていくことが自分にできることなので、理想としては将来的に田中将大さんのような負けない投手になりたいと思います。

――プロの世界に行くにあたって、決定的に足りないものは何だと思いますか?

 自分自身でここが足りないというのは完璧には分からないですけど、すべてにおいて自分はまだまだ未熟です。体力がないのもそうですし、投球技術も精神面もまだまだ足りないところがたくさんあると思います。プロという厳しい世界で皆さんに応援されながらしっかりやっていきます。

――逆に、ここを武器にしていこうという部分は?

 自分の最大の長所はストレートだと思います。これからもそのストレートを追求していかないと自分がなくなってしまうと思うので、プロの世界に行ってもストレートを信じてやっていきたいです。

――ボールの質が問われると思いますが、どんな質にしていきたいですか?

 自分のストレートを信じて投げるんですけど、今までのストレートだとはじき返されてしまうかもしれないので、質を追い求めて、もちろんスピードも先ほど言ったように160キロを超えていきたいと思います。ストレートだけじゃないですけど、木製バットがへし折れるくらいのストレートを投げたいと思います。

東北、愛媛、四国の思いを背負って

――楽天ということで、一緒にプレーしていた松井(裕樹)選手がいますが、そこは安心感というのがありますか?

 やはり、誰も知らない中に入るよりは松井さんという去年一緒に野球をさせていただいた方がいらっしゃるのは自分自身やりやすいというか、良い意味で楽な気持ちになると思うのでホッとしています。

――楽天の大久保新監督のイメージは?

 大久保監督さんのイメージはまだあまりありませんが、これから楽天さんで野球をさせていただくので、信じてしっかりついていきたいと思います。

――愛媛県の高校生でドラフト1位指名を受けたのは(96年に日本ハムから1位指名を受けた帝京五高・矢野諭以来)18年ぶりです。安楽投手が生まれた年以来となりますが、愛媛出身の選手としてプロ野球の世界に飛び込む気持ちを教えてください。

 自分は愛媛県で生まれて育ちました。大変お世話になったと思いますし、ここ済美高校でやらせていただいたのも、愛媛県松山市に恩返ししたいという思いがあったので、18年ぶりにドラフト1位で指名していただいたということは光栄に思います。やはりより一層結果が求められてきますので、プロ野球選手である以上は、結果を追い求めて皆さんに良い報告ができるように精いっぱい頑張っていきます。

――これからは東北の思いを背負って戦うことになると思います。

 自分が足を踏み入れたことがない場所に行きますが、東北の方の思いを背負ってやっていきたいと思います。自分は愛媛で育ったので、愛媛、そして四国の方の思いも背負ってしっかりしたピッチングをしたいと思います。

(取材協力:寺下友徳)

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